仔犬のときの肉球は、柔らかくて触っているだけで気持ちいいですよね。
肉球は私たちが履く靴と同じ役目、いえ!それ以上の役目があります。
暑さ寒さから体を守ったり、クッションの機能があったり・・・
肉球にはどのような役目があり、また、私たちができるケアは何があるでしょうか。
愛犬の肉球を観察してみましょう。
まずは肉球の役割を知ってみよう
1. クッション機能
厚みのある硬い皮膚とその内側は、脂肪と繊維組織からなり弾力性がある。
2. 体温調節機能
犬の汗腺(エクリン腺)は、鼻の頭と肉球のみにあります。
舌をだしてハァハァと呼吸をして温度調節をしますが(パンディング)、それだけでは難しいときは肉球からも汗をだします。
肉球からも汗がでて、グリップにもなる。
(補足:犬にはアポクリン腺が全身にあり、主にフェロモンを出すことが多いが、汗もかくと言われているようです。)
3. 感覚器として
直接地面に触れる足元からいろいろな情報を得ています。
肉球の怪我や病気
一番多いのは散歩中の怪我などです
⇒ 肉球の表面は厚い層になっていますが、真夏日に熱いアスファルトや、海辺などを歩くと火傷をしてしまいます。また尖ったものなどを踏んで怪我をすることもあります。
他に怪我ではないですが、時期によっては除草剤が散布してある道端、凍結防止剤が散布してある道路など肉球や体に害を及ぼすかもしれません。
散歩をするときは地面の状況をよく観察・確認して怪我の予防に努めましょう。
肉球の病気
⇒ アレルギーや指間炎・クッシング症候群(肉球に石灰化がみられるようです)・ジステンパー感染症(石のように固くなる)・腫瘍などがあります
実際あった肉球トラブル
今まで雑種や純血種など複数の犬と(外飼いの犬もいれば室内犬もいます)生活してきて、肉球の怪我はあまりありませんでした。
私の実体験は、いがぐりの一本が肉球に刺さり散歩中犬が立ち止まり取ってあげたり、乾燥してヒビが入り歩くとうっすらカーペットに血が付いたり、指間炎で抗生剤の軟膏を塗ったり(すぐに完治)とそのくらいで肉球での大きなトラブルはありませんでした。
肉球のケアと予防・早期発見
まず見て触って気づいてあげましょう!
散歩中の歩き方はおかしくないですか?触って嫌がったりしませんか?何かでき物はないですか?
肉球用のクリームで肉球マッサージをすると、血行促進・リラックス効果(人間も?!)・ケガや病気の早期発見につながります。
愛犬とのひと時に肉球マッサージを、ぜひ。
【 参考サイト 】
・つだ動物病院(横須賀市)
・ あま動物病院
・ASPCA, Dog grooming tips