飼い方
猫の飼い方 第2回.猫を飼うための環境・費用
今回は猫を飼うための環境や費用、また、猫のお留守番についてお伝えします。
3. 猫が暮らすための環境
みなさんのお住まいは、ペットの飼育が可能でしょうか。昔は、集合住宅ではペットの飼育を禁止しているところが多かったのですが、近年ペット飼育可能な物件が増えてきました。
猫を飼いたいからといって、ペット禁止の住宅では飼うことはできません。また、猫は屋内で飼うから平気だと思っていても、においなどで家主や近隣住民とトラブルになるケースもあります。責任は飼い主として、周囲の環境をよく考慮してから飼うようにしましょう。
最近では、「ペット可住宅」を一歩進めた住まいのスタイルとして「ペット共生住宅」という物件があります。ペット共生住宅は、ペットを飼育するのが可能なだけではなく、入居にあたって適切な飼育やしつけが行われているかを審査します。
このような審査を通過した入居者が集まる住宅です。ペット愛好者が集まる住宅ならば、猫と共に楽しく暮らせそうですね。
4.猫にかかるお金
みなさんは猫を飼うのにどのくらいお金がかかるかご存じでしょうか。
猫を飼うのには当然費用がかかります。食事やトイレ用品の消耗品から、ワクチン代やケガの治療費まで想定外のお金がかかることがあります。消耗品には毎月安くても3000円~5000円程かかると見積もるのが良いでしょう。
年1回のワクチン接種は、安くても6000円前後です。でも、どうせならワクチン接種のついでに健康診断も受けたいものですよね。健康診断には5000円程度はかかるでしょう。ですが、愛猫に長生きしてもらうためには健康管理は欠かせません。
また、むやみに繁殖しないように、去勢や避妊手術が必要になります。オスは1万5000~2万円、メスは2万5000~3万円+入院費がかかります。
はじめから余裕のある見積もりをして、猫によい環境を提供してあげたいですね。
5.猫のお留守番
キャットシッタ―、ペットホテル、動物病院、猫を預けるにはどこがよいのでしょうか。
実は、自宅でよいのです。慣れないところに行くより、おうちが一番。2泊以内の留守番なら猫だけでも大丈夫です。
留守中は、フード、水、トイレの準備、室温に注意してください。夏場はエアコンを入れないと熱中症になってしまうこともあります。
ただし、子猫や持病のある猫は別です。自分の猫が本当に留守番できるかどうか、まずはしっかり考えてみましょう。
なにより、猫を飼うにあたり、なるべく家をあけないようにすることが大切です。それでも、どうしても長く猫にお留守番をさせなくてはならない場合は、ペットホテルや病院にあずけることになります。
ーキャットシッターの利用ー
しかし、ケージの中に何日も閉じ込められることは猫にとって大変なストレスになります。環境が変わることは、猫にとって大きな負担になるのです。
そこで、キャットシッターを利用するという手があります。これは、一日におよそ1回キャットシッターが家に訪れて、食べ物、水、トイレの世話を行ってくれるというサービスです。一回の訪問時間は10分~60分くらいで、料金は2000~4000円ほどかかります。
しかし、見ず知らずの人に鍵を預けることが不安というだけでなく、玄関のドアを開けた瞬間、猫が飛び出してもう2度と帰ってこない、なんてことにもなりかねません。猫が飛び出さないように工夫して、事前にキャットシッターと打ち合わせをするなど念を入れて準備をしておきましょう。
そして、無事に猫と再会して、ただいまと言えるようにしたいですね。
次回は、猫の選びかたと入手先について説明します。
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