私が飼う柴犬のおまめは、13歳半になりました。
人間の年齢に換算すると70歳を過ぎて、シニアと呼ばれる年齢です。
茶色かった皮毛の色が薄くなり、白が目立つ。
たまに食事を残すことも。。。
投げたボールを咥えようとして空振りをし、階段は一歩づつ確かめるように降りる。
散歩時間が短くなって、日中は寝て過ごす・・ここ1年程で、見た目以上に行動の変化が日常的に見られるようになってきた。
他の犬種と比べ、加齢とともに認知症を発症しやすいといわれる柴犬。
時々一点を見つめて動かないおまめ、、そんなおまめに慣れていない私はとても戸惑ってしまいます。
人から聞いて犬の認知症状を知っていたが、自分の犬だと実感が違う。
トレーナーとして仕事をするようになり、すぐにおまめを飼い始めました。
基本的なしつけをやり過ぎるぐらいにやったので、言うことをよく聞き、我慢ができる犬になりました。
今となっては、もう少し緩くてもよかったと思うけれど、当時はそう考える余裕はなかった。
仕事を優先する中で、いつの間にかおまめが後回しにすることが年々増えていったように思う。
散歩や遊び、必要な世話はしている。。ちゃんと躾もした。。だから大丈夫。。と、自分を納得させながら。
コロナ禍の暑過ぎる夏で、おまめが体調を崩し倒れた。
「覚悟もしておいて下さい。そのぐらいの状態です」
獣医から言われた言葉に、事の重大さを認識させられました。
ちゃんと観ていた、、気に掛けてもいた、、気遣っていた、、
そのどれもが〝つもり〟だったことを思い知らされた。
それから約1ヶ月、治療に時間がかかったけれど体調を立て直して元気を取り戻してくれたおまめ。
これは、一度立ち止まって考えないといけない。
70歳を過ぎたおまめの生活をどう考えるか?
これからの時間をどう過ごすか?
シニア年齢の犬との向き合い方を見直すきっかけにするしかありませんでした。
続く