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2020年動物愛護法改正を基に非獣医の帝王切開手術を考える「非公開ルートからの手術器具・麻酔薬入手の発生とアメリカでの予防策」

西山ゆう子さんの情報サイトより(2020年11月14日)
https://yukonishiyama.com/caesarean-nonveterinarian-law/

手術器具、麻酔薬入手の非公式ルート

非獣医師が帝王切開を行うことがあったとすれば、手術に使う器材(メス、鉗子など)や、麻酔薬等が、非公式なルートで、売買されていることになります。
あるいは、盗難されているということでしょうか。
横流しに関与している、獣医師がいるのかもしれません。
あるいは、動物病院の従業員などが、こっそりと、盗んでいるのかもしれません。
あるいは、動物関係の器具薬品を扱う、卸売りの業者が、不法に販売するという形で関与しているのかもしれません。
まずは、動物病院の院長、獣医師、動物看護師などのスタッフは、麻酔薬、薬物、および外科器具に対して、監視の目を強くする必要があると感じます。
もちろん、自分の動物病院内に、薬物などを窃盗、横流ししている人がいると疑いたくはありません。
しかし、これも時代の流れです。
医療に関わる者の責任として、薬物や器具の監視は、現在の従業員の盗難の有無に限らず、時代とともに強化するべきでしょう。

アメリカの医療薬品、器具の予防対策

一般的には、以下のルールに従うように心がけている動物病院が多いです。
・麻酔薬、鎮痛薬は、専用ボックス等に保管し、常に鍵がかけられ、1人か2人の限られた責任者しか開けることができない。
・麻酔薬、鎮痛薬は、ボックスから取り出し、使用量だけ注射器で吸い、すぐに薬物をボックスにもどす。
薬品のビンを、1秒たりとも、ボックス以外のところに置かない。
・多くの麻酔薬ボックスは、アメリカでは鍵ではなく、指紋認証のものを取り入れ、またコンピュータが使用を自動記録をし、誰がいつ開いたか、記録が残るようになっている。
・一般の薬品置き場、注射器などの医療器具置き場、備品倉庫なども、夜間は鍵をかけている。
24時間体制の監視カメラも設置している。
・同様に、手術器具の保管場所にも、夜間は鍵をかけるようにしている。
・薬品、麻酔、器具の注文に関しては、以下のルールを守るようにしている。
・注文をする人と、配達された注文品を開けて確認する人は、必ず別々の人物であること。これは盗難予防の大原則です。
・購入業者に支払いをする人は、紙面やコンピュータの記録だけではなく、頻繁に薬品庫に出向いて数量確認をするようにしている。
・薬品や薬物は、コンピュータ管理をし、ビンやバイアル、ボトル単位で数が合わない場合は、盗難を疑う。
(入荷時に入力し、使用する度にコンピュータが残量を表示)。

細かいことですが、不正予防のためににも、各動物病院側が、責任を持って管理する。
アメリカではここ10年で、ずいぶんと認識が高まってきました。

「非獣医師が行う帝王切開手術の問題点」

「法律で禁止されたからなくなるわけではない」

吉川 奈美紀

吉川 奈美紀

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(きっかわ なみき)

ヨガ・ピラティス・空中ヨガ インストラクター
メディカルアロマアドバイザー

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