西山ゆう子さんの情報サイトより(2020年11月14日)
https://yukonishiyama.com/caesarean-nonveterinarian-law/
非獣医師が行う帝王切開
これに関して、今まで「うわさ」は聞いたことがありました。
実際には、私は、非獣医師が帝王切開をするのを見たこともなければ、直接、繁殖業者から聞いたこともありませんでした。
今回の数値規制の具体化において、で帝王切開に関する相談を、複数の関係者から取材を受けました。
その時、残念ながら、今でも一部で行われている、と複数の方証言するのを聞きました。
だからこそ今回、法の中で、獣医師以外は帝王切開をしてはいけないと、あえて明記されることになった、とも言われました。
真偽はわかりません。
本当に今でも、繁殖業者が、非獣医師によって帝王切開手術を行うことがあるのならば、これは本当に恐ろしいことです。
はたして、「今後は法律で禁止になるので、これからは安心」と考えてよいのでしょうか?
非獣医師の帝王切開は何が問題なのか?
非獣医師が実際に、帝王切開手術を行っているとしたら。
そもそも、今まで法律に全く記載がなかった訳ではありません。
帝王切開を含めて、動物に手術を施行するのが認められているのは、もともと獣医師のみです。
しかし、今後同愛法に明記されることで、今後完全に、問題解決されるとは思えません。
なぜなら、いくら法で具体的に禁止されたとしても、需要と技術と、物品の流通と、経済的な利点がすでにある限り、影で継続的に行われる可能性があります。
非獣医師が帝王切開する場合の問題点は、以下です。
1. 医学的基礎知識がない人が、見よう見まねで取得した手術は、安全性に欠け、また感染予防、疼痛管理、術後のケアが不十分になる。
2. また、医学苦的基礎知識がないゆえ、手術中、および術後に合併症が起こった場合、対処の仕方を知らない、できない、あるいは、対応できる器具器材、薬品がない。
3. 手術器具や麻酔薬の違法的な入手ルートが、すでにあるということ。
4. 麻酔薬を非獣医師が使用することは、麻薬取締法に違反。
5. 鎮痛薬、抗生剤など、手術後に必要な薬物も、獣医師以外の人は、正式に購入できない。
6. 痛み、苦痛に対する配慮が、正当になされていない可能性がある。
ある人は、「麻酔なんか使わずに、帝王切開しているのでは」と言っていました。
もし本当だとしたら、これはもう、動物虐待以外の何物でもありません。