犬には、生まれながらにして水を泳ぐ能力が備わっています。
ただ、幼犬であったり泳いだことがない、または、水で「怖いこと」「嫌なこと」を経験したことがあると、水に入ることを避ける犬もいます。
また、泳ぎが得意な犬であっても、水の中を泳ぎ続けるには限度があります。
水辺で遊ぶとき、犬の泳ぎの補助と安全のために、ライフジャケットの着用がとても有効的です。
カヤックやサップなど岸から遠く離れる場合、キャニオンニングやシャワークライミングなど長い時間水に入る場合など、水遊びのシーンによって犬たちにもライフジャケットを用意してあげましょう。
救命具ではない犬用ライフジャケット
救命具としてつくられている人間用のライフジャケットは、気を失っても水から顔を出したまま浮いていることができます。
それに対して、犬用のライフジャケットは、「犬に意識がある状態で使用する」ことを前提につくられています。
犬用のライフジャケットの目的は、『犬の泳ぎを補助する』ことです。
ライフジャケットを着せているからと安心しすぎず、水の中にいるときは、常に犬を目視で確認をすることが大切です。
また、ライフジャケットを選ぶときは、目視しやすいようにオレンジ色など自然の中で目立つとされている色を選ぶようにしましょう。
犬用ライフジャケットの性能と選び方
犬用ライフジャケットには、大きく分けて「甲羅型」と「ベスト型」の2種類があります。
それぞれに長所と短所があり、
《 甲羅型 》
浮力が背中のみについており、泳ぎが得意な犬に向いているライフジャケットです。
犬に浮力が伝わりやすくするために、装着のときしっかり強めに巻いてあげることが必要です。
軽量で犬の体系を選ばずに着せることができます。
《 ベスト型 》
背中と腹部の両方に浮力がついているため、犬に浮力が伝わりやすく、水が怖い犬にも向いています。
作りがしっかりしている反面、動きずらさがあるように感じます。
** わんポイントアドバイス **
ベスト型ライフジャケットには、「顎のせがついた」タイプもあります。
水に入っている間、犬自身で顎をあげることで姿勢のバランスをとれ泳ぎやすくなるのですが、泳ぐことが苦手な犬や初めて泳ぐ犬、飼い主さんに不安があるようでしたら、顎のせがついているタイプを選ぶのがいいかもしれません。
犬用ライフジャケットの特徴を理解して、目的や愛犬の状態によってベストなライフジャケットを用意して、楽しい水遊びの思い出を作ってください。