野良猫たちとの共生のために欠かせない「地域猫(TNR)」活動において、大切な印をもった猫たちが「さくらねこ」です。
3月22日『さくらねこの日』の前に、「地域猫(TNR)」と「さくらねこ」について学んでみましょう!
「地域猫(TNR)」とは?
野良猫にレスキューが避妊や去勢、予防接種を行なって地域にかえし、地域住民の管理の元で生活する猫のことを「地域猫(TNR)」といいます。
ここ数年、日本各地でもその活動が評価され、多くの人が知る存在となってきています。
ボランティアの力で行われている様々な動物レスキューと異なり、地域猫の活動は、地元住民の方々の協力が必要不可欠になります。
TNR(地域猫)=Trap・Neuter・Return
なぜ、地域猫に地元住民の協力が必要不可欠なのか?
それは、そのシステムにあります。
地域猫は、野良猫を避妊去勢して、地域で管理する「TNR活動」です。
「TNR」とは、Trap・Neuter・Returnの頭文字をとったものです。
【 Trap(トラップ)= 捕獲すること 】
*捕獲するとき注意することがあります
・猫がけがをしないように気をつける。
・捕獲をするエリアに、連絡先や目的など書いた張り紙をする → 家庭で飼育されている猫が捕獲されないように
・捕獲機を仕掛けている間、その場所から離れない。
・猫が捕獲機に入ったら、速やかに布で捕獲機全体を包み込んで猫を安心させる。
【 Neuter(ニューター)= 不妊(避妊去勢)手術のこと 】
・不妊(避妊去勢)手術をしたら、その目印として猫の耳先をvカット(さくら耳)します。
【 Return(リターン)= 猫を元の場所に戻す 】
*リターンした後にも注意することがあります
・地域猫活動をしているボランティアが、猫の術後経過観測をします。
・餌は、置き餌をせず、猫が食べ終わるのを待ち、あとかたづけと掃除をします → 地域の衛星を守るため
さくらねことは?
「さくらねこ」とは、不妊手術済みのしるしに、耳先を「さくらの花びらの形」にカットしたねこの事です。
この耳のことを、「さくら耳」といいます。
人社会で生きているノラ猫たちが生きていくためには、不妊手術をして、これ以上増えないことを主張していく必要があります。
先に命をつないでいかないことの良し悪しは横に置き、今目の前に存在する命(猫)が、過度な苦痛を受けることなく、命をまっとうするためにつけられる印が「さくら耳」。
だれが見てもわかる目印「さくら耳」をした猫が「さくらねこ」です。
参考:公益社団法人どうぶつ基金HP https://www.doubutukikin.or.jp/