前回は、ペットフードに添えるトッピングについてのお話でした。今回は、犬に与えてはいけない食材や避けたほうがよい食材について、お伝えしていきます。
避けた方が良い食材 |
トッピングをおすすめする以上、やはり知っておいていただきたいのがこの与えてはいけないものです。さまざまなペット本で目にすると思いますが、流し読みでいいので目を通して下さいね!
ここでいきなり余談ですが、厳密に言うと野菜に関しては「食べてはいけない野菜」はないというのが本当のところのようです。これには2つの違う意味が含まれています。
・適量なら効果が期待できるが、適量以上摂取すると毒性が上回る。
たとえばこういう話があります。
ドッグトレーナーの勉強をしに渡った留学先のオーストラリアでのこと。上司についていくつも家を訪問する時、たびたび出てきたのが「鶏の骨をあげるといいよ」という飼い主さんへのアドバイス。
「鶏の骨は縦に裂けて喉に刺さるからあげてはいけない」ということが常識になっていた私は驚きました。現地の方々に聞いてみると、やはりオーストラリアでも主にはそう言われているようです。
しかし、実際は、生の鶏の骨は縦に裂けないそうです。茹でたり焼いたりと、調理をすると縦に裂けてしまうのです。「調理をしない鶏の骨は、他の骨に比べ硬すぎず歯石予防にもとてもいいんだよ」と言われました。しかし、犬が口にする以上、100%何もないとは誰も言いきれません。生の鶏の骨で何かあったときに、推奨した獣医師やトレーナーは批判されてしまうため、「鶏の骨は食べてはいけない」とくくってしまうというのが本当のところのようです。
野菜の中でも、「食べてはいけない食べ物」のリストで上記と共通する理由でピップアップされるのが、たとえばニンニク。たまねぎと並べられているのをよく目にしますが、実際はニンニクの入ったペットフードの缶詰って結構あるんです。
ニンニクは殺菌効果による腸内の細菌や寄生虫駆除に効果があり、免疫力の強化、ノミやダニを付きにくくさせます。これはニンニクの成分が血液を回り、皮膚からノミ・ダニが嫌う独特のにおいを出すからです。
適量摂取により体に素晴らしい効果があることは確かですが、人間でもいえるように、食べすぎはやはりよくありません。とくに、人間であれば「体調を崩した」で済む話も、犬や猫になると、特に小型犬や猫は体が小さいこともあるため命の危険にさらされることもあります。
そのためそういった食材を与える・与えないは、飼い主さんの考え方に任されることになります。
摂取は避けた方がよい食材 |
玉ねぎ等(内容も表示)
ゆり科植物が仲間として該当します。
タマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニク、エシャロット、ラッキョウなど
生の豚肉(特に猫)
チョコレート
キシリトール
イカなどの軟体類
貝類
ブドウ(レーズンも含む)
大量摂取は避けた方が良い食材 |
ニンニク
アボガド
何にしても、一つの食材を食べさせ続ける事は栄養が偏る原因になってしまいます。トッピングにしても、一週間で内容を少しずつ変えていくなどの工夫をすることで、偏りを防ぐことができます。また、何が毒になるか分かりませんので、外での拾い食いは絶対にやめさせましょう。
※愛犬・愛猫の様子を見ながら。
牛骨などでも硬いまま与える方がよい説と、そうでない説もあります。(歯に良いと一般的に言いますが、硬いものによる摩耗が起こるとも言われています)与える際には言葉で伝えることができない分、愛犬・愛猫の様子をよく見ながら少しづつ与えてくださいね。