猫と楽しく暮らす
~快適住まいづくり
第2回
”立体的な工夫”で空間の質を高めよう!
”立体的な工夫”で空間の質を高めよう!
テリトリー(縄張り)をもち、その範囲内で見回りや狩りをしながら単独生活をする猫にとって、「完全室内飼育」は受け入れやすい生活環境です。
そして、なにより安全と猫の生活に必要なものがそろっている室内は、とても贅沢な場所にもなります。
しかし、家の内外を自由に行き来する猫の生活にある好奇心を刺激する環境や運動量の不足から発生するストレスを解消するために”室内空間の質”を充実させる必要があります。
今回は、”猫が退屈しない仕掛けづくり”をご紹介していきます。
猫が上下運動できる、立体的に移動できる空間をイメージして考えてみましょう。
*高い場所から室内を見渡せるスペースをつくる 〈運動量UP〉
跳躍力・瞬発力にたけている猫は、体高の5倍(1.5m程度)の高さに飛び上がります。
立体的な運動ができる猫用の設備を内装工事をして備え付ける以外にも、市販のキャットタワーや箱形の家具を階段状に組み合わせて作ることができます。
運動量をアップする楽しいスペースをつくりましょう。
また、高い場所に”隠れ家”を作るのもおすすめです。
「自分は隠れ、周囲を見渡せる静かな場所」
知らない人が家に入り不安なとき隠れるのはもちろん、遊びとしてもつかえるスペースになります。
(キャットタワー・キャットウォーク・キャットステップなど)
【 にゃんポイント 】
家具を使う場合は、猫が飛び乗り・蹴り込みしたとき動かないように、しっかり固定をしましょう。
*日当たりがよい窓辺に、外を眺められる場所を 〈刺激UP〉
出窓や家具を使って、窓辺にくつろぎポイントをつくってあげましょう。
【 にゃんポイント 】
高い位置にある出窓であれば、上り下りをするためのステップを作ると猫が安全に移動する助けになります。(1段の高さ:30cm位)
*ハンティング気分を味わえる待ち伏せポイント 〈刺激UP〉
通路から回り込んで見えない場所にキャットステップを設置するなど、待ち伏せポイントをつくり、猫の好奇心を刺激する仕掛けをつくります。
次のものは、猫の飼育匹数「プラス1」を用意して、猫がその中から好みの場所を選べるようにしてあげましょう。
*トイレ
*お休みスペース : 寝床やくつろぐ場所
*生活空間 : 部屋数
※同じ部屋でも、家具などで仕切り、回り込まないと見えないスペースを作れば、空間数を補うことができます。
3匹以上の猫を多頭飼育すると、家の中で猫だけの社会が形成されます。
そんな中、上下関係、テリトリーなどでストレスを感じる猫もでてきます。
家の中で猫同士が上手にすれ違うことができるように、回遊できる空間をつくるように心がけましょう。
例えば、
*両サイドから上り下りできるキャットウォーク(行き止まりをつくらない)
*高い位置では、振り返ることができる足場面積の大きい折り返しポイントをつくる
など
これからの猫の成長と老いも考えながら、安全性を補助することを踏まえながら、”立体的な工夫”で猫にとって魅力的に空間の質を高めていきましょう!
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