食べることはとても待ち遠しい1日の楽しみです。
食事の準備が始まると目を輝かせ近づいてくる仔、クルクルと回りながら喜ぶ仔、右に左に動きながらピョンピョンと跳ねて喜ぶ仔、ヨダレを出しながらじーっと見つめて待つ仔・・・
これだけ喜んでくれる姿を見るのは飼い主としても嬉しいもの。
ですが、興奮し過ぎて、吠えて催促する仔もいます。すぐ止む程度の吠えなら我慢できても、作っている間ずっと吠え続けられれば、イラっとしたり、住環境によってはお隣のことが気になります。
吠えて催促するのではなく、嬉しいことを落ち着いて待てるように教えることでお互い気持ちよく食事の時間を楽しめるようにしましょう。
家族が練習を続けられるトレーニング方法を選ぶ
家族が練習を続けられるトレーニング方法を考えましょう。
1.知らんぷり(無視する、催促に応えない)
「静かにしている方が早く食べられる」と犬が理解すれば率先して静かに待つようになっていきます。
ただし、中途半端はダメです。知らんぷりは徹底してやらなければいけません。
すぐに吠え止む仔もいれば、5 分でも10 分でも吠え続け、トーンダウンしない仔もいます。知らんぷりしてるけど、なかなか止まないから根負けしたをしてしまうと、「根気よく吠えていればいつかは食べられる」と犬は学び、改善どころか悪化することもあります。
ルールはシンプルですが、仕事などで忙しく、トレーニングにじっくり時間を取ることが難しい家族や密接した住環境だと継続が難しい方法でもあります。
エクササイズ方法
①食事の準備を始めます。
②食事準備中、どのタイミングであっても吠え出したらお皿とフードの袋は棚の中にしまい、全ての準備を止めます。
③閉まったら、目を合わせてじーっと見たり、声を掛けたりはせず、知らんぷりを徹底します。興奮や吠えはすぐに止まないこともあります。特に今まで食事準備の時は吠えていたならば、習慣化してなかなか納まらないのは当然です。それでも吠えている間は知らんぷりを徹底しなければいけません。
④吠え止んだなら、何事もなかったように淡々と準備を再開します。また吠え始めればどのタイミングでも②に戻りましょう。吠えたら準備を止め、止んだら準備をするを繰り返します。
WANポイント
☆見えないだけじゃなく、閉ざすことで積極的に伝える
食器、フード袋を仕舞うのは、高い所に置くのではなく、引き出しの中など完全に見えなくなる場所にしまい、戸棚を閉めるほうが「吠えたら食べ物が無くなる」ことが伝わりやすいでしょう。
☆声は出さずに淡々と、慌てない
しまうときよくあるのが、
「吠えたらあげないわよ〜」「もうちょっとだったのに〜」など、話し掛けながら食器、フード袋をしまう飼い主がいます。これではなにが悪かったのかが犬には伝わりにくい。
無言で淡々と仕舞う方が犬に「吠えたら食べられない」ことを伝えます。また、慌てて仕舞おうとし、作り途中の食器を落としてしまい、フードが床にバラバラ、犬に食べられてしまった・・・なんてことがないようにしましょう。
2.コマンドで吠えを止める
エクササイズ方法
①準備を始める前にスワレ、マテを指示する。
②準備を始めます。途中ソワソワしたり、立ち上がった時は、すぐに指示を出し、スワレマテをキープさせましょう。
WANポイント
☆準備を急がない
コマンドに自信が無いから、待たせているのがかわいそうだから、等の理由で早く作ろうとすると犬も慌てて逆効果。作りながらも愛犬の様子を観察しつつ、動きそうな時はもう一度コマンドを掛ければ大丈夫ぐらいの気持ちでやりましょう。
飼い主の落ち着きが犬にも伝わります。
3.気を逸らす
このやり方で吠えないようになり、人と犬に余裕ができたら改めて、コマンドで待てるようチャレンジしてもいいでしょう。
エクササイズ方法
①フードを入れたタッパー予め用意し、食事を作る台に置いておきます。
②お皿、フード袋を用意し、作り始める前にタッパーを手に取って振り、音を鳴らして気を引きます。
③フードを一粒目の前に落とし、食べさせましょう。
④食事を作り始めたら、途中でタッパーを鳴らし、フードをまた一粒落とし食べさせ、②③④を繰り返します。吠えて催促する隙を与えないようにしながら作りましょう。
⑤お皿に入れ終えたら、食べさせる前に待たせます。
⑥飼い主の「いいよ」「よし」「オッケー」などを声掛けて食事スタート。
WANポイント
☆小まめにフードをあげましょう
準備から気を逸らすためには、スタート前、作り途中、とこまめにフードを一粒あげることが大事です。作ることを急ぐのではなく、少し準備してフード、少し準備してフード・・を繰り返すことで「吠えなくても待っていればフードが貰える」と犬の意識を変えることが成功の秘訣です。
待つことに十分意識が付いてきたら一粒あげる間隔を伸ばしていっても大丈夫です。急がば回れ、まずはしっかりと吠えないで待つことを習慣づけましょう。

撮影協力:DogShelterの保護犬シェリと里親さまご家族