「ドッグスポーツ」とは、愛犬と一緒に楽しむスポーツのこと。
犬と人が一緒に行うスポーツと言えば「アジリティ」と「ディスク競技(フリスビー)」が代表的ですが、この2つ以外にもいろいろな競技があります。
愛犬と一緒に走ったり、心を伝え合ったり、タイミングを合わせたり、応援したり。
競技として競い合うだけではなく、犬とのつながりを感じながら過ごす時間がとても充実した楽しい時間です。
犬種の特性だけに限らず、犬それぞれの個性によって楽しみたい競技・楽しめる競技があるのがドッグスポーツの醍醐味。
「いろいろあるよ!ドッグスポーツ」では、競技のためにトレーニングされた犬から家庭犬まで、様々な人と犬とが楽しめるドッグスポーツの紹介や様々な競技会・イベントの報告をしていきます。
まず今回は、日本で楽しまれている主なドッグスポーツをご紹介します。
アジリティー競技
犬と人間が調和をとりながら、コース上に置かれたシーソーやトンネル、ハードル、ドッグウォーク、Aフレーム、ウィーブポール(スラローム)など様々な障害をクリアし、ゴールを目指す競技です。競技会では決められたコースを走り、タイムを競います。
いわば犬の障害物競争です。
【参考サイト】一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)
http://www.jkc.or.jp/modules/events/index.php?content_id=1
フリスビードッグ
人と犬がフリスビーを共通のゲームとして遊べるドッグスポーツです。
「ディスタンス」「フリーフライト」「ロングディスタンス」の3つのカテゴリーの競技があります。
【参考サイト】日本フリスビードッグ協会(JFA)
http://www.frisbeedog.co.jp/
ディスクドッグ
人と犬がディスクを共通のゲームとして遊べるドッグスポーツです。
〈フリースタイルを主体とする大会〉
長方形のコートの中でディスクを投げ、犬がディスクをキャッチする高さや回転しながら取るなど、キャッチ率と技の出来栄えにより採点され、その得点を競う。
60~120秒の競技時間内に音楽に合わせて踊るように競技する。
【参考サイト】ディスクドッグジャパン(DDJ)
http://discdogjapan.jp/index.html
フライボール
「4人のハンドラーと4頭の犬がリレー形式で競うチーム競技」
「1人のハンドラーと1頭の犬がタイムトライアル形式で競う個人競技」
の2種類があります。
4つのハードルとボールが飛び出すボックスが設置された、直線のレーンで行われます。
犬が4台のハードルをジャンプして、ボツクスの前面を足で叩き、飛び出してくるボールをくわえて、また4台のハードルをジャンプして戻ってきます。
チーム競技の場合、犬が戻ったら、次の犬のスタートです。
短時間で勝負が決まり、パッシングなどのテクニックも要求されるエキサイティングなドッグスポーツです。
【参考サイト】一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)
http://www.jkc.or.jp/modules/events/index.php?content_id=2
訓練競技
犬がハンドラーの横を付いて歩く脚側行進を基本にして、オスワリ・立って待つ・呼んだら来るなどの動作をこなします。
一般家庭犬向けに行われるイベントだけあって、大小さまざまな犬種と、老若男女を問わず訓練を楽しむ愛犬家に多数ご参加いただいています。基礎トレーニングのできた犬とハンドラーが楽しむスポーツとして古くから、行われている競技です。
(主催団体によって、ルールが若干異なり、種目の内容も少しずつ違います)
【参考サイト】一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)
http://www.jkc.or.jp/modules/events/index.php?content_id=132
オビディエンス
スワレ(停座)、フセ(伏臥)、タテ(立止)、マテ、オイデ(呼び戻し、招呼)、ヒーリング(脚側行進)などのいわゆる服従訓練のことです。
オビディエンスは、総合的科目であるため難易度は高めですが、訓練士だけでなく、一般の方もチャレンジすることができます。
【参考サイト】一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)
http://www.jkc.or.jp/modules/events/index.php?content_id=149
K9フリースタイル/ドッグダンス
音楽に合わせて、犬と一緒にダンスをする競技のことです。
正確な訓練に基づいた動きを、音楽に乗せてハンドラーがキューを出し、犬がいかに確実に反応するか、そして犬と人の動きが美しく、あたかも踊っているように見せられるかという、究極の服従訓練です。
ガンドッグレトリーブ
ガンドッグとは鳥獣の狩を手伝う犬種の総称です。
ガンドッグレトリーブトライアルは、ガンドッグの中でもレトリバー種が得意とする競技で、作業犬としてのレトリバーは撃ち落とされた鳥などの回収をするために作出されました。
日本でガンドッグレトリーブトライアル協会が行う競技は、イギリスで狩猟のオフシーズンに行われるダミー(練習時に使う布製回収物)を使用したワーキングテストをアレンジして行っています。
【参考サイト】ガンドッグレトリーブトライアル(GRTA)
http://grta.jp/index.html
犬ぞりレース
ウィンタードッグスポーツを代表する競技です。
北海道を中心に、新潟や群馬などの雪の降る地方で楽しまれています。
日本では200メートルの距離を楽しむレースから、2頭引き・3頭引き・4頭を越える多頭引きなどが行われるレースがあります。頭数が増えるとコースも長くなり、勾配のある4キロや6キロの長い距離を走ります。
【参考サイト】日本犬ぞり連盟
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Olympia/5004/
スラロームドッグスキー
スキー場の緩い斜面で競技することで、犬にはあまり負荷がかからず、子供から大人まで、小型犬から大型犬、成犬から高齢犬まで愛犬と飼主が一緒に楽しめるスポーツです。
スキーやそり経験豊富な方やスキー技術を待った方が有利になる事は言うまでもありませんが、犬と一緒に行うことで普段の愛犬とのコミュニケーションとテクニック試される楽しい競技です。現在、様々なスキー場でイベントが開催されています。
ドッグタイムレース
ワンコの50m走!とっても簡単でどなたでも参加できるスポーツです。
記録会は愛犬の50mのタイムを測定します。
【参考サイト】ドッグイベントクラブ
http://www.doglife.info/dogsports/?id=72
ピッチアンドゴー
ハンドラー(飼い主)が投げたダミー(おもちゃ・ボール等)を愛犬が取りに行き、くわえて戻って来るゲーム。
90秒の間に何回投げて、何回持って帰ってくることができるか?飼い主と犬の息をあわせることが重要なゲームです。
【参考サイト】ドッグイベントクラブ
http://www.doglife.info/dogsports/?id=73
ドッグスポーツは、愛犬とのコミュニケーションを深め、トレーニングの一環にもなる楽しい時間です。
気になるドッグスポーツがあったら、まずはイベントや競技会を観にいってみましょう。