人と動物が共生する社会のために
第2回 都市で増加するペットとその問題点
都市にペット共生型・同居型のマンションが増えたことによって、都市でも飼育するペットの数も増加してきています。こうした飼い主は、ペットを家族と考え、出掛けるときに一緒に連れて行きたいと望みます。
こうしたニーズに応え、ペット同伴で入店できるお店が増えてきています。ドッグカフェなど犬同伴の専用施設だけではなく、一般のレストラン・大型ショッピングセンターなどでも一定の条件のもと、ペットと一緒に利用できるところもあります。
数年前に比べると街中でペットを連れた人に会う場面が多くなってきています。
ただ、様々な価値観が共存する都市で暮らすには、犬(主に飼い主)も人間社会のルールを守ることを求められます。
こうしたペットの増加と過密化は新たな問題を生み出しています。
都市では貴重な緑の多い公園では、子供に危険が及んではならないという理由から立ち入り禁止にしている自治体も少なくありません。
不適切な場所での排泄で悪臭が発生していることもあります。
排便は持ち帰る、排尿には水を入れたペットボトルを携帯し洗い流すなど、飼い主が街のルールを守ることが必要です。
都市に集まってくる人の多くは、価値観や生活スタイルが異なることから、同じ趣味や嗜好の人々と集まるサークル・グループをつくり(探し)集まる傾向があります。
都会でペットを飼育する人たちの間でも住環境や食事、娯楽・ファッション(ペットの)などに特別なもの・より良いものを求め、同種のペットなどの飼い主の間でサブカルチャーが発生します。
それが、ペットについてのウェブサイト・雑誌・商品に反映され、発展をしていきます。
しかし一方で、こうした動きはペットを飼わない人には分かりづらく、都市生活の中で摩擦や誤解を生み出すこともあり、トラブルを引き起こすこともあります。
ペットを飼う人、ペットを飼わない人が同じ街で生活するためには、都市でペットと暮らす為のルールが必要になってきます。
人々の繋がりが気薄な都市生活の中で、ペットの存在がき豊かなコミュニティーをつくるきっかけとなっています。
ペットと暮らすことが都市生活のマイナス面をカバーしてくれているとはいえ、それはお互いルールを守ることが大前提です。ルールを守らないと、マイナス面が助長されかねません。
ペットに負担がない範囲で、適切なしつけを行い、飼い主自身がルールをきちんと理解し実行することが重要です。
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GORON 吉川奈美紀
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