乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は白馬(白い馬)について。
白馬にみなさんはどんなイメージを持っていますか?
白馬というと白い毛色の馬ですが、白馬にも色々な種類があります。
一般的に白馬と思われているよくいる白い毛の馬のほとんどが「芦毛」という毛色の馬です。
芦毛は生まれた時は茶色やグレーで成長と共に白くなっていきます。
生まれた時から真っ白な馬は白毛(しろげ)と呼ばれますが非常に稀でサラブレッドでは生まれる確率が0.04%程度です。
今回は芦毛や白毛も含めて白馬についてのお話をしたいと思います。
白馬は純粋さ、高貴さ、美しさ、威厳を表し、多くの文化において幸運を引き寄せる神聖な動物と考えられています。
白馬の特徴は美しさと外見で際立つだけでなく、特定の文化では特別で非常に重要な動物となる特徴を持っています。行動面では気高く、穏やかでばばば術や障害飛越競技など精密さが求められる競技に最適です。
白い色素はさまざまな形や色合いがあり、純白の馬もいれば、斑点や小さな白っぽい模様の馬もいます。また生まれた時から純白の馬(優性遺伝子による)成長の過程で白髪化のプロセスにより白い毛が発達する馬とでは区別する必要があります。
白馬は多くの文化の神話や伝説に常に登場しています。たとえばギリシャ神話では、馬は神々と空と関連づけられていました。実際、ペガサスは白で、不死と自由の象徴とされています。ケルトなど他の文化では、白毛の標本は神聖な動物、来世の戦士のガイド、平和の伝達者と考えられているそうです。例えば、キリスト教では白馬は力と純粋さと同義であり、その色は勝利や純粋さ、正義に関連づけられています。
美しい白馬は変色しやすくシミが出来やすいので、白馬専用の製品を使用してケアすることが重要です。また継続的に紫外線にさらされないようにすることも大切です。
固有の起源があります。どの系統においても遺伝学が白馬の出現には関係しています。
フリージアンは通常真っ黒な毛色をしていることが多いのですが、遺伝子変異により、白馬が出現します。アンダルシアも同様に最も優れたスペインの白馬のひとつで、プーラ・ラサ・エスパニョーラと呼ばれています。優雅で高いパフォーマンスが求められる競技会で際立っており、弓なりの首としっかりとした優雅な歩き方をする従順な馬です。サラブレッドやアラビア馬、ペルシュロンにも白馬はいます。最もよく知られている白馬の品種はリピッツアナーです。多くの個体は黒に近い濃い毛色で生まれますが、成長するにつれて目立つ明るい白色になります。
みなさんの周りには芦毛、白毛の馬はいますか?芦毛なのか?白毛なのか?ぜひ注目してみて見てくださいね!