立冬をが過ぎ、木枯らし1号がふいて冬の気配が感じられる様になりました。
東洋医学で「立冬」は11月の前半から末頃までを指します。
気温がぐっと下がり、空気も乾燥してきて呼吸器が弱かったり、寒さが苦手なワンコや飼い主さんにはちょっと辛い季節です。
暑くて長かった夏の影響で疲れたお腹は回復しましたでしょうか?
お腹が元気になったら今度は体の冬支度です。
今のうちに寒さや乾燥に負けない体を作って、本格的な冬に備えちゃいましょう!
「小桃も冷え性だから、しっかり備えなきゃ!」
東洋医学の「冬」ってどんな季節?
東洋医学で言う「冬」とは、大気が熱を失い、一年の中で最も寒くなる季節を指します。
自然界では様々な生き物の動きがゆっくりとなり、中には成長を止め、活動よりも貯蔵する事を優先して静かに過ごす事が多くなります。
冬は「腎」の季節
冬に最も働く五臓は「腎」です。
「腎」の東洋医学的な働きは
* 精気(元気)を蓄える
* 水分を管理して尿を排出する
* 酸素を深く吸い込む
* 体温を調節する
というものがあります。
生命力の素である精気を貯蔵する場所である「腎」は水の性質を持ち、体に潤いを溜めて老廃物を排出する機能もあります。
さらに寒さに負けない様に体を温める働きもあり、反対に逆上せないように頭に上った熱を下げる働きもあります。
冬は「腎」が大活躍しますが、同時に負担がかかりますので疲れやすい季節でもあります。
「うちの子、冬になると体調を崩しやすいの」
「寒さのせいか、足腰の調子が悪いみたい」
「歳のせいか、寒さに弱くなったな」
というご相談を頂く事があります。
「腎」が疲れていたり、パワー不足になると一気に歳をとった印象になったり、寒さなどの影響を受けやすくなります。
飼い主さんも同様で、風邪をひきやすくなったり、寒さによる体の痛みが出てきたりします。
是非ワンコと一緒に腎ケアをしてみて下さいね。
「家族皆んなで腎ケアしよ!」
次は、腎ケアを具体的のご紹介します。