歯周病だけではなく、歯が欠けたりして根管内に細菌が感染することでもおこるもある「根尖膿瘍(歯根膿瘍)」
今回は、そのことが原因で根尖膿瘍になってしまったと思われるブリタニースパニエルのパン粉ちゃんと飼い主さんの体験談をご紹介します。
『役に立たない喜怒哀楽 パン粉(ブリタニー・スパニエル)とざれ言』
https://iwananome.blog.fc2.com/blog-entry-918.html
先週の土曜日に突然パン粉の左目の下が大きく腫れていることに気付きビックリ!
急激に腫れたので虫刺されか?…いや歯肉炎?
手持ちの抗生剤を飲ませたところ月曜にはやや腫れは引きました(下の写真)がK森病院にGO!
── 獣医師:
「あー根尖膿瘍(こんせんのうよう)ですね」
「この子、ずっと硬い物を食べさせていませんでしたか?」
── 私:
「はい、牛皮の犬ガムとか…」
── 獣医師:
「今は硬い物が食べられないでしょ?」
── 私:
「はい」
── 獣医師:
「ぼくが知ってる根尖膿瘍の子の90%以上が硬い物を食べてました。
犬の歯は、食い千切るだけで噛むようには出来てないのに、犬が骨を噛むイメージを持っているから硬いオヤツを与える人がとても多い。
硬いオヤツは、歯石が取れると誤解している人も多い。硬い物を噛むと歯茎や歯の根にトラブルを起こして根尖膿瘍になるんですよ」
── 私:
ガーン!!
歯を強くすると思い牛皮ガムをあげてきたことが裏目に!!
鹿角は、硬すぎて歯が欠けると知り直ぐに止めましたが、スティックタイプを毎日2~3本、たまに骨型のビッグサイズも与えていました。
ガムを食べてる間は静かなので必須アイテムだったんです(/_;)
根尖膿瘍の治療方法
── 獣医師:
「治療は、抜歯するしかないです。でも全身麻酔をするので早急には決められません。
レントゲンで検査するまでもないので1週間抗生剤を飲ませて様子を見ましょう。
腫れが引けばガンなどではないということです。
1週間後に腫れが引いていたとしても再発の可能性が高いので直ぐに抜歯するのか、あるいは再発するまで様子を見るのか…年齢や他の病気などを考慮して判断することになります。
数%ですが再発しない場合もありますから」
歯周病も一因ですが、パン粉は顎の力が弱いので根尖膿瘍になりやすい体質だったのかも知れませんね~
しかし牛皮ガムにこんな落とし穴があるとは知りませんでした!
パン粉ごめんね~(;´Д`)
根尖膿瘍の予防対策は、2つ!
*歯周病にならないように日頃からの歯磨き習慣
*ハサミで切れないような硬いものは与えないことで歯を折るリスクを減らすこと
歯がぶつかったりして歯髄が炎症を起こしたり、感染をすることによって歯が変色します。
「歯の色がおかしい」「口周りを触ると嫌がる」「ご飯が食べにくそう」などの症状があったら、なるべく早く病院を受診するようにしましょう。