『血虚』の体質『瘀血』の体質とそのチェックの仕方がわかったところで、今回はそれぞれのケアの仕方についてです。
『血虚』と『瘀血』それぞれのケアの仕方
【 血虚ケア 】
しっかり食べて、しっかり眠り、いい血をつくりましょう!
『血虚』は、貧血まではいかないんだけど「血が足りてない」状態です。
血をつくるための栄養素が多く含まれた食べもので補ってあげて下さい。
◎血虚によい食べ物
・鰹 ・鮪 ・牛肉
・黒豆 ・小豆 ・人参
・ほうれん草 ・小松菜
レバーなどの臓物は、脂が多く消化に負担をかけてしまうため、控えましょう。
特に、脾・胃の疲れやすい梅雨から夏は避けた方がよいでしょう。
そして、とっても大切なのが睡眠です。
特に、中医学で「肝に血が戻って休む時間」と言われている22時〜2時の間にしっかり睡眠をとりたいです。
イライラしていたり神経質なワンコの場合は、この時間帯、部屋を暗くしてゆったりさせてあげて下さいね。
【 瘀血ケア 】
『瘀血』は、病気の一歩手前の「未病」
血がドロドロになり流れが滞っている状態です
「うちの子、瘀血かも」と心当たりのある方は、身体を上から下へとさすったり、湯たんぽや小豆パックなどで身体を温めて血を流してあげて下さい。
《注意》
人間用のカイロを使う場合、洋服に貼るのはおやめください。
温度が高すぎて低温やけどが報告されています。
必ず飼い主さんが手に持ち、熱源を移動させながら20分程度で終わらせてください。
また、湿度が高く冷房を使う梅雨から夏は、冷えや瘀血になりやすい季節です。
「冷房は必要だけど、ちょっとお腹や腰が心配」というワンコや小型犬・シニア犬は、腹巻きがおススメです。
中型犬・大型犬 … 人間の子供用腹巻き
小型犬 … 人間用のヘアターバンやレッグウォーマー
これらを使って腹巻きにしてみてください。
◎血虚に良い食べ物
①血をつくり巡らせる食材
・青魚(是非食べさせてあげて下さい)
お野菜では、
・ちんげん菜 ・菜の花
・蓮根 ・紫蘇
・セロリなどの香りの強い野菜
②血を増やす食材
・鰹 ・鮪
①と②を合わせて食べさせてあげると、更に効果が高まります。
「血液サラサラ&ドバドバ」です。
今年は、湿気が多く「湿邪」と言って湿気による体調不良なっている人やワンコが多いです。
今のうちに水出ししておくと夏バテしにくくなります。
血液をしっかり巡らせて、しっかり水出ししてあげて下さいね。