散歩のしつけは、成犬になるとなかなか直しずらいので、できるだけ仔犬のうちにしていきましょう。
仔犬のうちに、お散歩で楽しい経験をたくさんさせてあげることが、上手にお散歩をするためにとても大切なことです。
首輪とハーネスどっちがいい?
お散歩で犬の安全を守り、飼い主と犬とをつなぐものとなるのが、首輪やハーネス(胴輪)。
さて、うちの子には首輪やハーネス(胴輪)どちらがいいのか?
お散歩デビューを前に多くの飼い主が悩むことです。
普通に生活する中では、どちらを使っても問題ありません。
しかし、犬の癖や性格・健康面・しつけ面から細かく見ると愛犬に合ったよりよい物が見つかることがあります。
まずは、首輪と胴輪のメリットデメリットについてお話します。
【 首輪のメリットとデメリット 】
メリット:指示が伝わりやすくしつけ(トレーニング)に向いている
デメリット:呼吸器官・頸椎(神経)などに負担をかけやすい
母犬は、仔犬の首を噛んでいろいろなことを教えます。
チョークチェーンやハーフチョークチェーンなどは、首輪が緩んでいる状態と閉まっている状態が出来るため引っ張っている犬に対してどっちの方が苦しくないかを伝え、リードを緩めてから素早く引くショックをかけることによって、その行動は「イケナイ」ということをより教えやすくなります。
しかし、使い方を間違えると閉まりっぱなしになり、呼吸困難で逆効果になってしまうことがあります。
仔犬の首輪を選ぶときは、できるだけ「嫌」な思いをさせない、身体にやさしいものを選んでください。
【 ハーネスのメリットとデメリット 】
メリット:呼吸器官・頸椎(神経)などに負担をかけにくい
デメリット:引っ張る犬には不向き
ハーネスは、そり犬がそりを負担なく引っ張れるように作られたものと言われています。
そのため、犬が引っ張りやすい形状といえます。
また、首輪のように「首のコントロール」がありませんので指示は伝わりにくくなっています。
ベストの形をした、負担をさらに少なくしたハーネスもあります。
お散歩にいく前にお家ですること
まずは、仔犬が首輪やハーネス・リードを付けることに慣れるようにトレーニングします。
知らないものや刺激がいっぱいある外に出たとき、首輪やリードを付けている違和感がないように、お家の中で首輪とリードをつけて過ごす時間をつくりましょう。
お散歩デビューの前に外ですること
仔犬は、生後4ヶ月位まで好奇心が警戒心を上回り、4ヶ月を過ぎた頃から徐々に警戒心が好奇心より大きくなってきます。
そのため、生後4ヶ月位までの間にできるだけたくさんのモノを見たり、初めての環境や体験をさせてあげることが大切です。
ワクチン接種が終わるまで、道路や土の上を歩かせたり、他犬との接触はさせないようにしながら、スリングなどを使い抱いて外に連れていき、街の音や匂い・風の感触などに少しづつ慣らしていってください。
お散歩デビュー
たくさんのおやつを持ってお散歩に行きましょう。
仔犬は、散歩自体が楽しくて仕方がなく、自由気ままに歩きまわります。
しかし、そばを走る車やバイクの音・聞いたことにない声・会ったことがない恰好をした人など、仔犬が不安や恐怖を感じているかある事も多いので、その時関心をおやつやおもちゃに向けさせます。
お散歩で仔犬ができるだけ楽しい・いい体験を積み重ねていけるようにしていくことが、これから楽しいお散歩をしていくために一番大切なことです。
お散歩が大好き!お出かけや外の環境でも飼い主のそばにいれば安心して自信をもって歩ける!仔犬がそんな風に思えれば、これからの犬と一緒の旅行もトレーニングさらに楽しい素晴らしい時間となっていくことでしょう。
お散歩トレーニングについて、こちらもぜひ合わせてお読みください。
「愛犬とのしつけエクササイズ」
8時間目「散歩トレーニング(引っ張る犬)」 里見 潤(ドッグコーチ)
https://goron.co/archives/1018