ペットと共に暮らすために
考えたいこと
考えたいこと
第2回 ペットと暮らす家
「ペットと共に暮らす家 = ペットと共に生きる住宅」
「ペットと共に暮らす家 = ペットと共に生きる住宅」
同じ人間が暮らす家を比べても、生活様式や気候、習慣などにより、国や地域、家族構成によっても様々な住まいがあり、決して同じものはありません。
ペットと暮らす家を考えるときも、ペットの種類、飼い主さんとペットの生活スタイルにより様々な考え方があり、決して標準化できるものではありません。
では、ペットと人が快適に暮らす家づくりを考えたとき、基準にすることはなんなのでしょうか?
犬の足腰への負担を軽減させる建材選び、爪などによる傷がつきにくい床材、掃除がしやすい内装仕上げや臭いがつきにくい素材選び、ペットが部屋を自由に行き来できるペットドア付建具など、建材や素材など建物自体を設計することも考えられますが、賃貸など自分たちでリフォームすることができない住まいもあります。
私が考えるペットと暮らす家を考えるときの要素、それはヒューマンスケールとペットスケールを有効的に活用した空間づかいと、ペットのことを考え工夫する飼い主さんの愛情なのではないでしょうか?
ペットと暮らす家とは、その家に暮らす人間とペットとの間にのみ有効な極めて個別的なものです。
ペットと暮らす人ならば、きっと憧れたことがある「ペット共生型住宅」。
「ペット共生型住宅」を考えるとき、戸建て住宅とマンション、所有と賃貸とでは大きな違いがあります。
戸建て住宅の場合は、新築やリフォームでそれぞれの飼い主さんとペットに合った理想のペット共生住宅つくりのチャンス。
マンションの場合は、ペット設備などハード面を充実させて住まいと、ペットとの暮らし方・しつけなどソフト面にフォーカスした住まいがあります。
犬は、昔から人の側にいて仕事をしてきました。そして、犬にとって大切な単位「群れ」が、今や「家族」となっています。その家族の構成のほとんどが人間であるため、私たち人間が彼らの精神面に与える影響は必然的に大きくなっています。
猫は、単独生活をする動物であり社会性が低いため、人間と暮らす中では一定の距離感をもって暮らしています。
生活スタイルの違いはありますが、コンパニオンアニマルとして人と暮らす犬や猫にとって、いろいろな意味で人の存在は大きくなっています。彼らは、私たちの家族の一員として暮らしているのではないでしょうか?
設備や特別な建材による『生活の場』としてだけではなく、『新しい家族構成』に対応できる住宅、ペットと共に生きる家であることが「ペット共生住宅」の大切な要素になってきています。
次回は、多様化し始めたペット共生型賃貸について
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GORON 吉川奈美紀
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