アニマルライツ
犬フンゼロ宣言!! ゆりのきワンコまつり「犬フンゼロの活動」
「私たちは、子供だけで犬の散歩にいくときも、いつもウンチ袋をもっていき、ウンチをしたらそのままにしないで、必ず持って帰ります。みんなが、ちゃんとウンチをひろって、それからゴミのポイ捨てもしないで、ゆりのき台を、いつもきれいな街にしたいです。」
―これは、八王子市館町の「ゆりのき台自治会」が、犬のフン放置撲滅を目指して宣言した”誓いの言葉”です。
◆ペットマナー向上へ、啓蒙イベントを開催
東京都八王子市館町・ゆりのき台自治会では、平成22年10月3日に自治会館広場にて、ペットマナー向上と地域交流を目的としたイベント「犬フンゼロ宣言!! ゆりのきワンコまつり」を開催しました。
このイベントは、「犬を飼う人はもちろん、飼っていない人にとっても住みやすく、きれいな街づくりを目指す」ことを目的として、〈平成22年度東京都地域の底力再生事業助成〉の対象事業として行われたものです。
特別ゲストに犬と全国を旅するペット番組で人気の「松本くん」こと、タレントの松本秀樹さんを招き、トークショーやゲーム、しつけ教室、獣医師による健康相談などを実施。また、参加者全員参加で団地内を散歩しながらフンやゴミを拾う「ウンチゼロウォーキング」、そして最後には冒頭に紹介したように、子供たちによる「犬フンゼロ宣言」を行いました。
当日会場には、200頭を超えるワンちゃん、その飼い主さんたちが集って大いに賑わい、また、ゆりのき台地域以外の周辺地域からもたくさんの人が参加して大盛況のイベントとなりました
それでは、ゆりのき台自治会がペットマナーに関するイベント開催に至った経緯とその活動の成果、そして今後の課題などについてご紹介いたします。
◆ペット急増の新興住宅地が抱えた課題
ゆりのき台は、八王子市の南西部に位置し、山を切り開き造成された新興住宅地です。周辺は緑に囲まれ、広い公園やハイキングコースなどもあり、犬と暮らすには最適な環境といえます。
この10年ほどで戸建住宅が次々と建てられ、人口は急増し、昨今のペットブームもあり、犬を飼う世帯も急激に増えました。それとともに、地域では「犬の鳴き声がうるさい」「家の前に犬のウンチが放置されている」など、ペットマナーに関する苦情が数年前から自治会に寄せられるようになっていました。
◆自治会のこれまでの取り組み
ゆりのき台自治会の活動は、「お祭りなど住民の交流と親睦を目的としたイベント」、「安心して暮らせるための防犯防災活動」、そして「キレイな街で気持ちよく暮らすための環境美化活動」の三本柱となっていますが、近年多く寄せられるようになったペットマナーの問題、とくに歩道や公園の犬フン放置については、自治会の役員会でも議題として取り上げられるようになり、環境委員会が対策に乗り出すこととなりました。
―周知と普及の活動―
まず実施したのは、のぼり旗「犬のフンゼロ運動実施中」の作成・掲示と、広報紙回覧での周知活動でした。のぼり旗は、公園の出入り口周辺や歩道など目に付きやすい場所に掲示し、犬の散歩をする方々へフンの放置をしないようにと呼びかけました。
また、NPO法人ワンワンパーティクラブ(公式サイトhttp://www.wanwan.org/cp/)による愛犬家へのマナー啓発活動「全国一斉!クリーン作戦」にも参加。 この活動は、全国の愛犬家100万人にマナー啓発小冊子とウンチ袋を手渡しにて配布し、犬フン放置を減らすとともに、放し飼いの禁止や伝染病の予防、どこでもオシッコの禁止などのマナーの向上と動物愛護精神を普及させる運動です(国土交通省、環境省、厚生労働省後援事業)。
ゆりのき台自治会では、年2回実施している地域の清掃活動の際に、同クラブから無償提供される小冊子とウンチ袋の配布を、毎回継続して実施しました。
―なかなか改善されない―
こうした活動を4~5年にわたり継続してきたゆりのき台自治会ですが、犬フン放置の問題はなかなか改善されませんでした。
一時的にフンが減ったように思えても、また元の状態に戻ってしまう…。一進一退が続く中で、役員会において次の一手として提案されたのが、「ペットマナー向上を目的としたイベント開催計画」だったのです。
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