進由紀

馬は十分な水を飲んでいますか?

乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は水を飲ませるお話です。

『馬を水辺まで導くことはできても、水を飲ませることはできない』
という言葉があるように、馬がきちんと水分補給ができているか、私たちにとって気がかりな事です。ストレスや不慣れな環境に置かれた時に、水を飲まなくなってしまう事があります。

馬の水分補給はどのくらい必要ですか?

水分は馬の体の最68%を占めると言われています。

水は、他の多くの重要な身体機能の中でも特に消化を助け、適切な消化器の健康を確保するために重要な成分でもあります。したがって、馬には24時間365日、自由に選択して清潔で新鮮な水を摂取できるようにすることが必要です。
自動給水器であっても、適切に機能していることを確認するために毎日チェックする必要があります。 

研究によると、馬は20℃の水を好み、冷水または凍結に近い水を使用すると水の消費量が減ることが示されています。
平均して、馬は 1 日あたり約30ℓの水を飲みますが、特定の条件下では 1 日あたり60ℓ以上の水を摂取することがあります。
馬の水分摂取量に影響を与える要因は次のとおりです。

  • 運動
  • 妊娠と授乳
  • 天気
  • 年齢(年老いた馬は飲水量が少なくなります)
  • 輸送
  • 乾物の摂取量

運動後、飲みすぎや疝痛などの健康の問題を恐れて、馬に水を与えないのはNGです。
研究によると、激しい運動後に馬に好きなだけ水を飲ませても、健康にはまったく悪影響を及ぼさないことがわかっています。
馬はお腹を満たすのに十分な量の水しか飲みません。
したがって、激しい運動をした後であっても、馬に好きなだけ水を飲ませることが推奨されます。
水は周囲温度である必要があります。馬の飲水を促し、運動中に失われた電解質を補給するのに役立つ塩水も推奨されます。

馬が消費する乾物の量は、馬が飲む水の量に影響します。
牧草地で飼育されている馬は一般に飲水量が少なくなりますが、これは馬が食べている飼料に水分が含まれているためです。乾燥干し草や濃縮飼料などの他の飼料源の場合、これにより 1 日あたりの水の消費量が増加します。

馬に水を飲ませる時は冷たすぎると飲まない馬もいます。
気温に合わせて20℃位の水を飲ませてあげましょう。

進 由紀

進 由紀

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(すすむ ゆき)
乗馬インストラクター
全国乗馬倶楽部振興協会認定指導者

2002年より乗馬クラブでインストラクターとして働く

「馬は自分を映す鏡」の様な存在です。
自分の行動に対しての答えを、いつも分かりやすく返してくれます。
だからこそ、いつでも正直に、真剣に、謙虚に、馬と向き合う事が出来ます。
それは時に苦しいけれど、そんな時にもポッと何か閃きをくれたりする。
馬はとても賢くて、優しくて、そしてどんな馬もみな、真面目で頑張り屋です。

出会った馬には、幸せを感じながら人間と仕事をしてもらえるように。
また馬の素晴らしさを一人でも多くの方に知って頂けるように。

馬と共に成長し、人々に貢献する事を目標に、日々奮闘しています。

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