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ペットと共に暮らすために考えたいこと 第6回 ペットが迷子になったら「迷い犬の探し方・迷い猫の探し方」

ペットと共に暮らすために
考えたいこと

第6回 ペットが迷子になった
  「迷い犬の探し方・迷い猫の探し方」

    


    種類・個体差による脱走の違いを知る

いなくなったペットが、その場所に暮らした長短に関係なく、地理感があれば、ペット自身が戻ってくる可能性も大いにあります。
私の実体験ですが、大きな国道の反対側に引越しをした後、一緒に暮らしていた柴犬がいなくなったのですが、交通量の多い国道は超えないであろうと思い探していたところ、以前暮らしていた家のお隣さんから犬が帰ってきていると連絡をもらったことがありました。
 
ここでは、猫・中型犬以上の犬・小型犬に分けてその探し方を説明いたしますが、あくまでもおおまかな分け方と一般的な考え方になっています。
その子その子の性格、その時その時の状況を的確に柔軟に判断し、ここに書かれていないことでも思いつく方法をすべて行い大切な家族との再会されることを願っています。

 

    猫の探し方

ポイント
中心(いなくなった場所)から外へ向かってくまなく探す
かくれんぼで隠れるような場所を探す


猫はいなくなった場所から割と近くで発見されることがほとんどです。
なので最後に猫を見た地点が非常に重要になってきます。そこを捜索開始地点(中心点)として少しずつ捜索の範囲を外側に拡げていくように探します。その際に大切なのは、どんな小さな点も見逃さずくまなく探すということです。

具体的に言うと、自宅からいなくなったのであれば、まずは隣近所からチラシを配り、ペットの特徴が良くわかる写真等を持って聞き込みを行いながら、自分の目でも入念に探すことが必要です。ポスターも、チラシを配りながら貼っていきます。
 
これらのことを行いながら、それでも探しているペットの情報は1件も入らず、それらしき姿(又は鳴き声等)も確認できなかった場合、「捜索した範囲には、いないのかもしれない」と判断し、捜索範囲を少し外へ拡げていくことになります。
 
後は、この作業の繰り返しになります。
しかし猫の場合は、数回捜していなかったからといって、その場所にいないとは限らないということを覚えておいてください。
猫がいなくなって1、2ヶ月も経っているのに最後に見た場所で発見されたという例も少なくないのです。
 

    犬の探し方(中型犬以上)

ポイント
とにかく早期に手を打つ
外から中心(いなくなった場所)へ向かって、犬に興味がある人をおさえる
追いかけっこ厳禁!!犬を発見したら先回りする


犬は逃げて行った方向の先で発見される事がほとんどです。
なので、最後に走り去っていった方向が非常に重要になってきます。逃げて行った方向の先にある、犬の進行を妨害する様な物・交通量の多い大きな道路等が、捜索開始地点(外)になります。


犬を探す場所は道路なので、点ではなく線になります。
その線を決定するには、その地域の地図をしっかり見て十分に検討します。犬の捜索は、常に地図を見て行うことになります。
 
捜索開始地点が決まったら、その線に沿ってポスターを貼りながら、いなくなった場所(中心点)に向かって、犬好きの方への聞き込みをしながら探していきます。
 
また犬好きの方に情報を求めるということも情報網作りには絶対に欠かせない事です。何故なら犬好きの方は、まず犬が1匹でフラフラしていればすごく気になります。そしてその犬を不思議に思って観察し細かい事まで覚えておいてくれる事が多いからです。また犬を飼っていらっしゃる方には犬の飼い主さん達独自のネットワークがあり、1人の方に伝えておけば散歩の時などに多くの散歩仲間に広まる事もありえます。
 
そしてもう1つ重要なのは、できるだけスピーディーにしなければならないという事です。犬の捜索には、情報網の確実さとすばやい行動力が必要となります。
犬の場合、情報が無ければ一度捜索した範囲にはいない可能性が高く、その線を越えた次の線へすばやく捜索の範囲を拡げなくてはなりません。
 
もうひとつ、犬の捜索で問題になるのは、逃げて行った方向がわからない場合です。
その場合には、犬が逃げて行った方向を確定しなければなりません。そのためにはいなくなった場所を中心とした小さな円上の範囲にポスターを貼る作業から開始することになります。
ここで犬が逃げて行った方向を誤って決定してしまうと、その後の貴重な時間と行動が全く無駄になってしまうばかりでなく、犬が発見される可能性もかなり低くなってしまいます。類似犬の情報についても注意が必要です。
 

    小型犬の探し方


小型犬の捜索は猫の捜索方法と犬の捜索方法を合わせた感じで行います。
身体的特徴と性格から比較的いなくなった場所のごく近くで保護されている可能性が高いと考えられます。


この事よりまずいなくなった場所(中心点)から外に向かって探していく猫の捜索方法が必要となってきます。いなくなった場所(中心点)から半径100m位の円内に存在するお宅にチラシを配り、ポスターを貼りながら探していきます。
しかし、やはり小型犬も犬ですから猫に比べると直線的な動きをし、保護されなかった場合にはある程度の距離の移動が考えられます。そうなると今度は外から中心点に向かって探していく犬の捜索方法も必要になってきます。
 
ただ、小型犬の場合にひとつ心配されるのが、盗難の可能性です。
 
どの種類のペットを探すにしても言えることですが、悪い方へ考えたときこそ「きっと元気で帰ってくる」と信じて捜索に打ち込むように頭を切りかえる事は非常に大切です。
 
大切な家族が帰ってきてくれたときの喜びは、何者にもまさるものです。
必ず家族と会えるという強い気持ちを持ち続けていただきますように。
大切な家族を探し続けている方々、迷子になり彷徨っているペットたち、皆が再会を果たせることを心より祈っています。

 

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 GORON 吉川奈美紀 

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