進由紀

馬にあげるおやつ

乗馬インストラクターがお伝えする馬の話。今回は馬にあげるおやつについてです。
行楽シーズンとなり、馬に会いに行く機会がある方も多いと思います。
馬にあげるおやつとして、家にある野菜やフルーツを持っていこうという時の参考にしてください。

馬は草食動物なので、野菜やフルーツなど植物性のものであれば何でも食べられるのかなと考えますよね。
でも実は馬にとって危険な野菜もあります。

【 馬が食べられる安全な野菜&果物 】


にんじん、セロリ、レタス、えんどう豆、さつまいも、かぼちゃ、ペパーミント、りんご、バナナ、メロン、スイカ
ぶどう、オレンジ、みかんなど柑橘類、パイナップル、いちご、ブルーベリーやラズベリー等ベリー類、洋梨、マンゴー、桃


馬が好きな食べ物として一番に思い浮かべるのはにんじんですよね。
馬は甘いものが好きなのでにんじん以外にもりんごや角砂糖や黒糖をおやつにあげることもあります。
馬によって好みがありますが、にんじんは嫌いな馬に出会ったことがありません。
どんな馬もみんな大好きなのがにんじんです!

【 馬が食べられないもの 】


キャベツ、ほうれん草、ブロッコリー、カリフラワー、ケール、ネギ類、玉ねぎ、なす、ビーツ、アボガド、アスパラガス、チョコレート、チーズ、パン


チョコレートやチーズやパンをあげようと思う方は少ないと思いますが、動物性のバターや牛乳などを使用しているものは食べられません。

キャベツやブロッコリーなど、アブラナ科の植物は、腸にガスが発生してしまい、疝痛(腹痛)の原因になってしまいます。

キャベツは、あげてしまっている方いるかもしれませんね。

動物園などのおやつコーナーに、にんじんとキャベツがセットで置かれているのを目にする事があります。
少し食べたからといってすぐに疝痛になるとは考えづらいですが、量が多かったり、個体によってはすぐに疝痛を引き起こす可能性もありますので、注意しましょう。

馬とお散歩して草を食べさせていても、好んで食べる草と、食べようとしない草があります。馬は自分にとって有害なものは自ら口にしません。でもたまーにもらうがままに何でも口にして後から蕁麻疹になってしまう子がいます。ですので正しい知識を持って馬に安全なおやつをあげてくださいね。

進 由紀

進 由紀

投稿者の記事一覧

(すすむ ゆき)
乗馬インストラクター
全国乗馬倶楽部振興協会認定指導者

2002年より乗馬クラブでインストラクターとして働く

「馬は自分を映す鏡」の様な存在です。
自分の行動に対しての答えを、いつも分かりやすく返してくれます。
だからこそ、いつでも正直に、真剣に、謙虚に、馬と向き合う事が出来ます。
それは時に苦しいけれど、そんな時にもポッと何か閃きをくれたりする。
馬はとても賢くて、優しくて、そしてどんな馬もみな、真面目で頑張り屋です。

出会った馬には、幸せを感じながら人間と仕事をしてもらえるように。
また馬の素晴らしさを一人でも多くの方に知って頂けるように。

馬と共に成長し、人々に貢献する事を目標に、日々奮闘しています。

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