沢山ある馬にまつわる言葉、慣用句やことわざの紹介第2弾です!
馬耳東風
人は春風(東風)が吹けば寒い冬が去って暖かくなると思い喜ぶが、馬は耳を撫でる春風に何も感じないという意味。
そこから他人の意見を聞き入れず、心に留めようともしないことの例えとなりました。他人からのアドバイスを無視してスルーするというネガティブな意味の言葉です。
以前の記事でもご紹介しましたが、馬の耳はとても繊細にさまざまなことを感じて意思表示しますよ!
老馬の智
乗馬として役に立たなくなった馬が道を良く覚えており、道に迷った際に先導させることで事なきを得たという話にもとづく古事成語。
年老いて衰えた者でも多くの経験から豊富な知識と知恵があり、学ぶべき点が多いので謙虚に意見を聞くべきである事をあ表した言葉です。
同義語は「老いたる馬は道を忘れず」
馬と道にまつわるエピソードは感動的なものが多いです!
馬には乗ってみよ人には添うてみよ
馬の良し悪しは乗ってみなければわからず、人柄の良し悪しも共に生活し、共に仕事をしてみなければわからない。
人間の表面だけを見て、食わず嫌いから人見知りをしてはいけない、何事も自分で経験しないと相手の本来の姿や合う合わないはわからないという意味の言葉です。
江戸時代に松江重頼が書いた「毛吹草」の中の言葉。
同義語は
「馬には乗って鞍味をみよ」
「荒馬にも添うてみよ」
「馬と武士は見かけによらぬもの」
戒め系の言葉ですが、私はこれを聞くとまずは乗ってみよう♪とワクワクした気持ちになります。
馬に乗るまで牛に乗れ
速い馬に乗る前にゆっくりの牛に乗って慣れる必要があるとの意味から、高い地位に就く前に、ひとまず低い地位について実力をつけよということの例えです。出世には段階があるという意味や、最善の策が取れないならば、次善の策を取れという意味あいもあります。
牛の方が乗るのは絶対に難しい…
馬を買わんと欲してまず牛を問う
高価なもの、値段のわからないものを買う時、まず身近なものの値段を訊ねて、その店の値段のつけ方が適正かどうかを知るのが良いという事
馬と牛が出てくることわざや慣用句、多いですね。
竜馬の躓き
竜馬とは足の速い馬のことをいい、走る能力の高い馬でもつまづいてしまうことがある事から、
どんなに優れた能力をもつ人でも、時には失敗をしてしまうことがあるという意味です。
猿も木から落ちるより、何だかカッコ良い。目上の人にはこっちの方が良さそうですね。
一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う
群の中の一頭の馬が異常な行動をして騒ぎ出せば、群全体が巻き込まれて騒ぎ出すとの意から、
1人の行いが他の大勢を駆り立ててしまう、群衆が他人の言動に同調しやすいという意味です。
馬同士でもそうですが、これは馬&人でもそう。
人の緊張や恐怖心は馬にも伝わります。
牛も千里馬も千里
牛がゆっくりと歩いても馬が早く走っても千里の道のりはやはり千里で、同じ目的地に着くことから、早い遅い、上手い下手の違いがあっても結局は同じところに到達するという意味です。
せっかちにはストンと来づらい言葉(^_^;)
馬も買わずに鞍買う
物事の順序が逆であるという意味です。
日本の乗馬界では、これは良くある(笑)
馬を鹿
秦の始皇帝の死後、宰相となった趙高が自分の権勢を試すため幼少の皇帝に鹿を馬と言い張って献上した。皇帝は「これは鹿ではないのか?」と臣下たちに尋ねたが、趙高の権勢を恐れた臣下たちは、「馬です」と答えたという故事から、
権力によって間違いや無理を押し通すという意味です。
鹿を馬と言わない人でありたいです。
汗馬の労
馬が汗をかくほど働いている様から、仕事を成し遂げるために、大変な苦労をしたという例えで、ねぎらいの言葉として使われます。
汗をかくほど頑張ってくれた馬には最大のねぎらいをあげてくださいね。
噛む馬はしまいまで噛む
人を噛む癖のある馬は、死ぬまで噛むことから、悪い癖は簡単には治らないという意味です。
噛み癖は、人の扱いによって軽減すると思います。恐怖心からくる攻撃性の場合は、性質だから、その恐怖心は取り除くのがすごく難しい。人が安心を与えてあげる事がとても大切です。人の事として考えるとまた奥が深いですね。
馬に乗れば唄ごころ
馬に乗ると楽しくなり、高揚して歌を歌いたくなる、という意味です。
ほんとそれ〜!
まだまだありますが…
私が割と好きな馬にまつわる言葉をご紹介しました。