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ペットの医療・健康 第8回 ワクチンについて知ろう 犬編

ペットの医療・健康

第8回 ワクチンについて知ろう 犬編

    


生ワクチンと不活性ワクチンとは

 ワクチンには生ワクチン(弱毒ワクチン)不活性ワクチン(死菌ワクチン)の2種類があります。

 生ワクチンは、病原体(ウイルス)が人工的に弱められ、生きたまま使われるものです。
 不活化ワクチンは、病原体を加熱したり、紫外線や化学薬剤などの処理を行って死滅させた状態で使われるもので、感染性をなくして抗原性が保たれているワクチンです。

 どちらが良いかは議論のあるところですが、生ワクチンは一応生きた病原体であるため体内で増殖し、接種する病原体は少なくてすみます。
 一方の不活性ワクチンは体内で増殖しないので、生ワクチンと比較するとより多くの病原体を入れなければなりません。
 そこで2回接種が基本となっています。加えて、死菌を体内に行き渡らせるための添加剤が入っており、副作用の大きな原因とも見られています。

 

犬用ワクチン、8種混合が一番人気

 ワクチンの接種費用ですが、これは地域や動物病院によっても異なります。
ご参考までに、首都圏約1万件の平均費用によると、2種から4種混合ワクチンでは約6000円、5種で約7000円、8種では約8000円となっています。単品ワクチンの費用もまちまちですが、ほぼ5000円以内ですむようです。

 ワクチンの混合数は多ければ良いというものではありません。5種混合、8種混合などの「混合」ワクチンとは、致死率や感染率の高い病気やワクチンによって予防しやすい病気、副作用が軽目のものを混ぜ合わせたもののことです。

 おもに次のような犬の病気の予防に効果的とされています。

 

・ジステンパーウイルス感染症
・パルボウイルス感染症
・犬パラインフルエンザウィルス感染症
・犬伝染性喉頭気管炎
・犬伝染性肝炎
・レプトスピラ感染症
・コロナウイルス感染症

 病気にかかってからの治療費よりもワクチン費用の方がはるかに少なくてすみます。成犬であれば年1回の接種でよいので、伝染病感染を防ぎ、他の犬猫への感染源とならないためにもワクチン接種は大切でしょう。

-最後に、混合ワクチンについて混合数順に挙げてみます。

・2種混合生ワクチン――
犬ジステンバー、犬バルボウイルス
・3種混合生ワクチン――
犬ジステンバー、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス感染症
・4種混合生ワクチン――
3種+犬バラインフルエンザ感染症
・5種混合生ワクチン――4種+犬バルボウイルス感染症
5種混合ワクチンはコア(核)ワクチンとも呼ばれ、飼い主さんの約20%が選択しているといわれます。これは2番目に多い数字で、接種率最多の8種混合ワクチンではアレルギーを起こす可能性がある犬のための、リスク回避的な選択とも見られます。
・7種混合生ワクチン――
5種+犬レプトスピラ感染症2種
・8種混合生ワクチン――
7種+犬コロナウイルス
飼い主さんの40%超が8種混合ワクチンを選択しており一番人気。費用も5種と1000円程度しか変わらない。
・9種混合生ワクチン――
8種+レプトスピラの対応種を増やしたもの
接種率は15%程度でこれも人気がある。


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