心臓時計とサーカディアンリズム(概日リズム)
ゾウもハツカネズミも人間も哺乳類は、『一生に心臓は15億回打つ』といわれています。
そして、動物それぞれの心臓の拍動を時計として考えると、すべての動物が心臓時計を15億回拍動させたときが寿命となる。
サーカディアンリズム(概日リズム)とは、24時間の地球のリズム。
生物たちは、この地球のリズムに同調し適応しながら生きています。
からだの大きさの違いによる心周期を心臓時計あてはめた時、それぞれの動物の地球上で生きる時間(寿命)がおのずときまってくる。
それが、私たちが認識している物理的な時間です。
私たちが認識している時間 = 時計で計る時間
時計で計る時間は、すべてに共通で、何物にも影響を受けず一定の速度で流れているものです。
でも、動物には独特の時間のデザインがあり、そうなると時間は唯一不変というわけにはいかない。
すなわち、人間の常識的時間がすべての生きものにあてはまるわけではないかもしれないということになります。
猫・犬と人間の年令換算表から、人と犬や猫の時間におよそ7倍の差があるとしたとき、
私たちが、猫と10分遊んだとしたら、猫としてみれば1時間10分遊んだこととなり
私たちが、犬に1時間留守番をさせたならば、犬としてみれば7時間ひとりで過ごした
ということになります。
私たちが暮らしている場所は、人間だけではなくすべての生き物によってつくられている環境。
そこで生きる私たちは、一方的な思い込みではなく、動物たちの時間を考慮して暮らしていけたら、よりやさしく、みなにとって快適でしあわせな生活になるのではないでしょうか。
《補足》犬は、からだの大きさに関わらず、心臓の大きさはあまり変わりません。
小型犬も大型犬も心臓のサイズに大きな差がありません。
少々の差はありますが、大きい犬だからといって心臓が大きいというわけではありません。
これが犬の寿命にも関係しているといわれてます。
大型犬は、大きい体の割には心臓が小さく、逆に小型犬の場合は心臓の大きさの割には体が小さく、心臓が供給できるエネルギーとからだの比率が比例していないので、大型犬の寿命は小型犬より短いと考えられています。
【参考書籍】
本川達雄(東京工業大学名誉教授 動物生物学専攻 生物学者)著
「長生き」が地球を滅ぼす
【参考サイト】
猫・犬と人間の年令換算表(獣医師広報版)
http://www.vets.ne.jp/age/pc/