乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は、夜間など暗い場所での馬の目の見え方(視力)についてです。
夜、馬はどのくらいよく見えるのでしょうか?
馬の夜間視力は優れていると聞きますが、本当でしょうか?
馬の視力は0.6から0.8程度と言われており、昼間など明るい場所でもそんなに視力がよい訳ではありません。
しかし、馬は草食性の動物で、天敵から逃げるために広い視野を持っており、夜間でも周囲をしっかりと把握することができます。
馬の目の構造や能力
馬の目には「タペタム」という反射板があります。
この構造は、網膜に届いた光を再度反射させ、視覚細胞に再度光を届けることができる仕組みです。
これにより、暗い場所でもわずかな光を活用して物を見ることができます。
この反射によって、暗闇でも視覚を補強できるため、夜間や薄暗い場所での視力が優れています。
また馬の網膜には、暗所での視覚に重要な役割を果たす「ロッド細胞」が多く含まれています。
これらの細胞は光を感知し、暗い場所でも物を認識するために重要です。
人間にもロッド細胞がありますが、馬の方が多いです。
そのため、完全な暗闇では視力が限られるものの、わずかな光があれば馬はそれを利用して周囲を認識することができます。
そして、馬は360度に近い広い視野を持っており、周囲の状況を素早く捉えることができるため、暗闇の中でも周りの動きに敏感に反応します。
暗闇の中で動く物体に対して非常に敏感に反応し、視覚だけでなく、音や嗅覚を駆使して周囲の状況を把握しています。
馬は暗いところでも目がよく見えます
馬は昼間の明るい環境よりも、夜間に視力を活かすことが多いです。
馬は色の識別が得意ではなく、明暗を基に視覚を使います。
馬の夜間視力は優れていますが、昼間はやや視界がぼやけます。
昼間は視力が強調されるために色の識別が難しい場合がありますが、夜間には色よりも明暗の差に敏感で、物体の形や動きに反応しやすいです。
このように馬はわずかな光があれば暗い場所でも視力を発揮することができます。
一方で、明るい所から暗い所へ移動した時に目が慣れるまでには、人間よりも長い時間が必要と言われています。
インドアや厩舎から夜間暗い屋外へ出る時などは、しばらく自分以上に見えづらいかも?と配慮してあげてくださいね。
馬によって昼間よりも夜間にソワソワしたりする馬もいます。
私は乗馬クラブでひとりきりで不安な時には、勇敢な仲間のクォーターホースをお供に連れて(連れられて?)夜の見回りをしていました。