「マッサージ」「ハイドロセラピー」の共通点
現在、犬に行われるようになった「マッサージ」「ハイドロセラピー」。
この2つに共通することがあります。
人への治療として効果が認められてきた「マッサージ」「ハイドロセラピー」が、初めて動物の治療として対象になったのが『競走馬』だということです。
犬と馬の骨格などの構造に類似点が多くあったこと、そして馬と同じように、犬は人のそばで人と共に働いてきたことも犬への活用につなっがた要因だそうです。
その後、ドッグレースに出場するグレイハウンド犬の治療にも利用されるようになりました。
やがてその治療による効果は、競技をする犬たちから一般の犬たちにも及ぶようになり、欧米で広く行われるようになってきました。
いろいろあるドッグマッサージ
ドッグマッサージには、その目的やアプローチの仕方により様々なものがあります。
動物病院で行われることが多い「スウェーデン式ドッグマッサージ」
飼い主さんが愛犬の日々のケアに取り入れている「Tタッチケア」や「バランスドッグマッサージ」など。
《 ドッグマッサージの目的 》
*手術後のリハビリ
*運動量の多い犬(競技犬)のメンテナンス
*関節炎などで固くなった筋肉のリリース
*老犬の低下する運動機能の改善・維持
*血行不良の改善
これらの目的に加え、飼い主さんが愛犬に行うマッサージでは、メンタルをケアする役割が大きくなります。
日々気軽に行えるマッサージは、飼い主さんと愛犬の大切なスキンシップタイムです。
『 お手当て 』
子供の頃、転んでけがをした傷口をお母さんやお姉さんが手でおおい
「いたいのいたいのとんでいけ!」
手を当てさするだけで和らぐ痛み。
愛犬の体の痛みや心の不安を飼い主さんのお手当てが小さくできる。
そんな魔法の力ももっているのが、ドッグマッサージです。
治療としてのマッサージにおいて、必ずしも犬たちは「気持ちいい」という感覚はないといわれています。
それでも人に触れられることを好むひなたは、ゆだねてくれています。
きっと、心へのヒーリング効果が大きいのですね。
ハイドロセラピーって?
ハイドロセラピーとは、犬の心と身体の両方に働きかける、水を使ったトレーニングです。
水の抵抗力・浮力を利用して無理なく体を動かすことで、関節にトラブルを抱える犬や手術後のリハビリ、肥満犬のダイエット・老犬の低下してきた体を動かす機能の維持・散歩不足によるストレス解消など、いろいろな目的で水中運動ができます。
《 ハイドロセラピーの主な目的 》
*手術後のリハビリ
*肥満犬のダイエット
*関節炎など陸上での運動が困難な犬の筋力向上
*老犬の低下する運動機能の改善・維持
*ストレス解消
水中での運動は陸上より多くの負荷がかかります。
陸上と同じ運動時間だとしても約4倍の運動をしたことになります。
普段は使用していない筋肉にも刺激を与えることができ、その結果として、股関節形成不全や膝蓋骨脱臼といった関節系の疾病の発症予防も期待されています。
「自分の足で立って歩きたい」という気持ちが強い犬。
体を動かした疲労感と満足感が、ひなたの自信につながっていくようにも感じています。
次回は、
ハイドロセラピーでどんなことをしているか?
ひなたのワークをご紹介します。