成瀬～南町田 ペットと一緒に歩く街
前回は 成瀬駅北口から南成瀬方面へをお送りしました。今回は、町田市立総合体育館から恩田川沿いを歩いていきます。
恩田川
町田市立総合体育館の駐車場側には恩田川が流れています。成瀬の恩田川河畔は、桜並木の遊歩道が整備されていて、花見の名所としても知られています。桜並木は、成瀬街道が恩田川を越える高瀬橋から、横浜市緑区との境に近い都橋にかけて3ｋｍほど続いており、春には川の両岸に延々と続く桜並木が美しいのです。
恩田川沿いを歩く
この恩田川の遊歩道は、成瀬一帯ではナンバーワンの、ペットのお散歩道と言えるでしょう。季節ごとに変化を見せる桜の表情、時にはいつもより遠くのほうまで、違う景色を見に愛犬と一緒に足をのばしてはどうでしょうか。
この遊歩道はジョギングコースとしても人気があり、恩田川から鶴見川まで続く水辺の道は、全長16ｋｍほどにもなります。もちろん、そんなに走り続けなくても、成瀬駅からの最寄り地点の2～3ｋｍを散歩するだけでも十分楽しめます。
両岸とも道が平坦で緑が多く、自転車は通れますが、車やバイクは通行禁止のため、安心して歩けます。昼間はペット連れの人はやや少なく、ちらほら通り過ぎる程度ですが、朝晩の時間帯にはもう少したくさんのペットと飼い主さんたちの姿が見られることでしょう。
恩田川にはたくさんのカモが住んでおり、川で泳いだり、川岸で日向ぼっこしている姿が見えます。なかには、母ガモが数羽の子ガモを引き連れて泳いでいるほほえましい姿もあります。
そんなカモたちの姿を、愛犬を連れてぼーっと眺めているだけでも時間が過ぎてしまいそうですね。
カモのほかにも、かなり大きいコイや、小魚の影がたくさん見えます。
恩田川は、両岸とも同じように整備されていて、赤いつつじの植え込みが続き、アジサイの花も咲いています。自転車に乗る親子連れ、ジョギング中の青年が汗をかきながら走り去っていきます。
川沿いをそのまま北西へ、成瀬高校の方面へ向かって歩いていくと、公園が見えてきます。
成瀬弁天橋公園でひと休み
この公園のそばには、小さな川をせき止めて作ったような釣り堀があり、おじさんが数人、パラソルの下で黙々とフナ釣りをしています。
その少し向こうでは、小学生の子どもたちが数人、網を片手に魚すくいに興じています。
また、公園内の木陰では、おじさんたちがテーブルを囲んで将棋に熱中しています。
ときどき、魚すくいの子どもたちが、公園内にある水飲み場に水を飲みに来たり、手を洗いに来たりしますが、公園内はとても静かです。
釣り人や将棋打ちの様子を眺めながら、ペットとの遊歩道散歩のひと休み地点にもいいですね。
そのまま川沿いをまた歩いていくと、川岸に降りられる階段の付いた場所があります。
川岸には基本的に降りられませんが、所々、降りてもよい場所が作ってあるようです。
親子連れが川岸で休んでいる姿が見えます。
このそばには都立成瀬高校もあり、市内の都立では上から2番目のレベルの高校です。
弁天橋を過ぎると、川はまた少しずつゆるやかに、南方向に向きを変えていきます。そのうちに、川の南岸に、木々に包まれた小高い丘が現れます。これは城山公園で、成瀬城の跡です。
城山公園（成瀬城跡）
宅地化によって壊されたことで、今では小さな公園があるだけですが、ここも春には桜が美しく、散策途中の一休みにはちょうどよい場所となります。発掘調査で、矢倉の柱穴、井戸跡などが確認されていますが、城山公園が成瀬城のどの位置に当たるのかは不明とされています。
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