しつけ・ケア

ゆるっとワンコ薬膳のススメ ~体質って気質でもある!?東洋医学で見る「こころ」~ 1

すっかり夏も本番となり、人間どころかワンコの体温をも超える気温の日もありますが皆様と愛犬さんは元気でお過ごしでしょうか?

今回のワンコ薬膳は、初めてとなるメンタル面である「気質」のお話です。
「気質」は、性格にも大きな影響を与えます。

私自身、常日頃から
「うちの子の気質や性格、知ってる様で知らない事が多いかも」
「この子達の言葉を少しでも理解できたら」
と思う事があります。

飼い主さんの中にも
「悩むってほどでは無いけど、うちの子怖がりなのよね…病院とか、ちょっと大変なの」
「他のワンコを見ると直ぐに威嚇してしまうの…」
と、お心当たりのある方もいらっしゃるかもしれません。

「これで解決!!!」とまでは言えませんが、少しだけでも日頃の「何で?」や「ちょっと困った」の手助けにしていただければと思います。

「ボクはこう見えて怖がりなんだよ。ニガテな場所はドキドキ、ハーハーしたり、体温上がっちゃうんだ」

東洋医学の「気質」って何?

「気質」は文字通り「気」の質です。

ちょっとマニアックなお話になりますが、東洋医学では「陰」と「陽」があり、それぞれにエネルギーの質があります。

*「陰」

広がる・冷える・暗い・溜める

*「陽」

縮む・熱を持つ・明るい・発散する

というイメージです。

この陰陽のエネルギーの配分の違いで5種類に別れ、自然界では「五行(ごぎょう)」である木、火、土、金、水となり、生き物の体では「五臓(ごぞう)」である肝、心、脾、肺、腎となります。

「気」とは5つそれぞれの陰と陽が重なり、振動して出るエネルギーであり、それぞれのエネルギーの違いを「気質」と言います。
東洋医学では生まれつき持っている五臓それぞれの「気」の配分の違い性格に直結していると言われています。
ただ、人間もですが、ワンコを含めて生き物の心や性格は多面体です。

次に性格チェックをご紹介しますが、「ウチの子はこうだ!」「自分はこう!」と決めつけず、お気軽にチェックしてみてくださいね。

飼い主さんもご一緒に!気質診断をしてみよう

〈診断のポイント〉当てはまる項目が多い気質が、そのワンコや人の「気質」です。

◯「肝」の気が強いワンコ(人)

・がっちり、筋肉質
・目力が強い
・目が疲れやすい
・興奮しやすい、イライラしやすい
・風に当たるのが苦手
・リーダー気質
・体を動かすのが好き
・左肩が下がり気味
・酸っぱいものが好き

◯「心」の気が強いワンコ(人)

・顔の周りの皮膚が赤い 赤ら顔
・丸みのある体型
・前のめりの姿勢
・暑さが苦手
・天真爛漫 大雑把
・皆んなでワイワイ楽しむのが好き
・あまりいろいろ気にしない 直ぐ忘れる
・苦味のあるものが好き

◯「脾」の気が強いワンコ(人)

・皮膚が厚い
・細身で華奢
・背中が丸い 猫背(人間)
・大食い お喋り
・後ろ足が強い
・湿気が苦手
・食べ過ぎてしまう
・すぐ悩む(人)

◯「肺」の気が強いワンコ(人)

・浮腫みやすい
・色白できめ細やかな肌 もち肌
・皮膚が弱い かぶれやすい
・乾燥が苦手
・皮膚や呼吸器が弱い
・調和を好む
・心配性 寂しがり屋
・他の動物や人と仲良くするのが得意
・ピリ辛が好き(人)

◯「腎」の気が強いワンコ(人)

・骨太な体格
・毛質がパサパサしている 剛毛
・皮膚があさ黒い
・寒さが苦手
・ちょっとした事でびっくりしてしまう 怖がり
・一人で行動するのが好き 一人を好む
・なかなか諦めない 粘り強い
・耳鳴りや難聴になりやすい

次は、気質に合わせたケア方法をご紹介します。

境谷真佐子

境谷真佐子

投稿者の記事一覧

(さかいだにまさこ)
タイ式ヨガインストラクター

「あるなら探せ。無ければ作れ」をモットーに、愛犬の快適な生活とお出かけを探求しています。 楽しいお出かけ情報や、グッズのリメイク術をご提案していきます。

愛犬小珠のブログ『小珠メモ』:https://ameblo.jp/umeran0412/
心臓病、パグ脳炎の小珠(こだま)との日々

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