乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は『馬の顔の模様』についてです。
馬の顔の模様は、主に、馬の個体識別のために区別されます。
白い模様のことを白斑と呼び、その形によって名前があり、個体識別のために使われています。
【 白斑の種類 】
1. 星
額にある白斑をいい、拳大以上のものを大星、母指頭大以下のものを小星と言います。星が2個以上ある時は、その数を記載します。小星二、など。
2. 曲星
曲った星
3. 流星
星が下方に流れているもの。大流星、小流星、曲流星、環流星、乱流星などがあります。
4. 鼻梁白
両眼の下端よりも下、鼻孔の上端を結ぶ線より上にある白斑をいい、鼻骨の幅以上のものをび鼻梁大白、母指頭幅以下のものを鼻梁小白と言います。
5. 鼻白
鼻孔の上端を結ぶ線より下で上唇に達しない白斑をいい、その大きさにより、鼻大白、鼻小白と言います。鼻骨幅以上を大白、母指頭幅以下を小白と呼んでいます。皮膚が白くなくても、毛が白く見えるものは鼻白とします。
6. 唇白
唇にある白斑をいい、上唇にあるものを上唇白、下唇にあるものを下唇白と言います。鼻骨幅以上は唇大白、母指頭以下を唇小白と言います。白斑が2個以上あっても数は記載せず、皮膚の白いもののみを記載します。
7. 作
額より鼻梁を経て鼻につづいている白斑で、その幅が概ね一定して鼻骨幅位でまっすぐなものを言います。
鼻骨幅を超えるものを大作、母指頭幅以下のものを細作と言います。
8. 白面
額より鼻に至る白斑で、顔面の半分以上にまたがっているものを言います。またはその幅が両眼に及んでいる場合も白面です。
星の種類は他に、環星(輪状の星)があります。
額にある白斑とまでは言えない程度の白色毛の集まったものを額刺毛、
鼻梁にあり白斑とまでは言えない程度の白色毛の集まったものを鼻梁刺毛と言います。
馬の顔の模様は他の個体識別のための毛色やつむじなどの特徴と共に、健康手帳に記載されます。
馬が様々な理由で移動する際には必ず健康手帳を携行する事になっており、移動先で健康手帳を参照しながら馬の確認をします。
皆さんのお気に入りの馬の顔はどんな模様ですか??