ゆるっとワンコ薬膳のススメ ~アレルギーとのお付き合い~ 最後は、アレルギーケアに効果のある『ツボ押しマッサージ』の紹介、そしてアレルギーを重篤にしない為の注意点についてです。
ツボ押しマッサージでケア!
痒みやアレルギーのツボ押しケアは症状によって違います。
今回は、胃のケアと肌のケアになるツボをご紹介します。
※注意点
★ワンコに「痛気持ち良い」感覚はありません。
あくまでも優しくマッサージして下さい。
★湿疹の出ている場所は避けて下さい。
★食後1時間は、マッサージしないでください。
食後に体温を上げるとアレルギー反応が強くなります。
普段は軽度のアレルギーでも湿疹や痒みが強く出たり、重篤になると命に関わる場合があります。
◯ 足三里(あしさんり)
胃腸を丈夫にし、エネルギーを強めてくれるツボです。
後ろ足の外側で、写真の★の辺りにあります。
小さな円を描く様に10~15秒マッサージします。
◯ 脾愈(ひゆ)
胃腸の働きを高め、消化を良くしてくれます。
内臓のバランスを正常にする働きもあります。
肋骨を尻尾側から数えて2番目と3番目の間にあります。
◯ 列缺(れつけつ)
肺の「湿」をとると言われています。
肺を動かす事で体の中に溜まったお水(湿)を追い出し、美肌に導きます。
前足首内側のすぐ上、小さなくぼみの中にあります。
小さく円を描くように、ツボと前足首の内側辺りをマッサージします。
アレルギーを重篤にしない為の注意点
◯ アレルゲンとなる食品は避けましょう。
当たり前の事かもしれませんが、胃をケアしたり五臓のバランスをとったとしても、アレルゲン食品の消化吸収・分解・排泄が苦手な事に変わりはありません。
◯ 食後に体温を上げるような行動は控えましょう。
アレルギーがある場合、体温が上がると反応が強くなる事が多いです。
普段は、軽度の反応でも、食後にあまり時間を空けずに散歩に行ったり、遊ぶなどして体温が上がり、重篤になる事もあります。
命に関わる事もありますので、最低でも食後1時間はゆったりと過ごす様にしましょう。
今回のお話はあくまで基本的なケアとなります。
アレルギーは、体質によって反応も様々で対応も難しく、なかなか改善しない事も多いです。
人によっては、とてもセンシティブなお話ですが、少しでも楽になるヒントの一つとなればと思い、この記事を書かせて頂きました。
アレルギーのあるワンコと飼い主さんのお悩みが少しでも減ります様に。
「一緒にがんばろうね!」