犬と猫の五感シリーズ最終回、触覚のお話しです。
犬の触覚
・そもそも犬は人に撫でられることは好きなのでしょうか?
撫でられることが好きな犬もいれば、そうでない犬もいます。
初めて会う犬には、飼い主さんに撫でていいか聞いたり、犬の様子を見ながら注意して撫でるようにしてください。
・犬が撫でられて気持ちのいい場所があります!
個体差もありますが、多くの犬は「首の脇」「耳の後ろ」「前胸」「お腹」などが気持ち良いようです。
・撫でられることが苦手な場所を知っておきましょう。
頭を撫でようとする方が多いかと思いますが、「頭」「足の先」「口」「尻尾の先」など、体の先端を触られるのは、あなり好まないようです。
・犬の体を触るとき「撫でる速さ」がポイントになります。
撫でる速度が速いと犬は興奮します。
犬を落ち着けたい時は、ゆっくりゆっくり撫でてあげてください。
撫でるときの速さは、とても重要です。
猫の触覚
・猫の触覚でいちばん敏感で優れているのは「四肢」
猫の四肢が触覚に優れている理由は、狩猟をするからです。
特に、前肢は狩猟で仕留めた獲物の生死を確認するために突っつくことに使われます。
少しでも獲物に生存反応があれば、いきなり顔を近づけることは危険なため、前肢で温度や動きを確認します。
・猫の「ひげ」の役割
猫のひげは、自分が通れる幅や狭さを計るために使われます。
また、平衡感覚を保つ役割も持っています。
そのため、猫のひげはできるだけ切らないようにしておきましょう。
この話を聞くと「犬のひげは切っても大丈夫なの?」そう考える方がいらっしゃるかと思います。
犬のひげは、野生時代に猫と同じような機能をもっていたとも考えられています。
ただ、今はほとんどその機能や役割がないため、犬のひげは切っても大丈夫だそうです。
動物たちを撫でるとき、一番大切なのは撫でる人の気持ちだと思います。
イライラしたり、焦ったりしている気持ちの時に撫でても動物たちは落ち着きません。
ゆったりとした気持ちで、愛情を持って撫でてあげてください。