梅雨も明けて、夏の陽気が強くなってきました。
今年は、降り続く雨や豪雨で日本全体が湿気につつまれ、例年以上に体にもお水がたまりやすくなっています。
東洋医学でいう「湿」が溜まりやすく、その「湿」によって引き起こされる不調のご相談がとても多いです。
「湿」によって起こる浮腫や冷え、胃腸の不調は熱中症になりやすい体になってしまいます。
今回は、去年もお話しさせて頂きましたが、東洋医学で見る「熱中症になりにくい体作り」をお話しします。
熱中症とは
熱中症とは、東洋医学でも西洋医学でも「体内に溜まった熱がうまく放熱されず、体温の調整ができなくなった」状態を指します。
私自身も経験があるのですが、軽度であっても立っていられない程の頭痛や吐き気があり、重症になると命に関わるとても危険なものです。
「ママは3回も熱中症になったんだよ」
皆さんもワンコにクールタイやウェアを着せたり、お散歩を早朝や夜に行くなどして対策はされているとは思いますが、個々の体調や体質によって熱中症になりやすくなっている場合もあります。
熱中症になりやすい体調とは
○ 夏の暑さなどで体が疲れている
○ 持病がある
○ 浮腫んでいる(水分調整が上手くいっていない)
○ 消化器系が疲れている、不調がある
○ 血が薄い、または滞っている
○ 病中や病後
○ 産後、手術後、ヒート中、又はその後。
などです。
そして、今年特に注意したいのが浮腫と消化器系の疲れです。
冒頭にもお話しましたが、今年はまるで南国の雨季の様に雨が降り続き、雨量も多かったこともあり、湿気による体調不良になってるワンコが多いです。
飼い主さんの中にも「何となくお腹が重い。調子が悪い」「体がだるい」などの不調を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
わんこ薬膳で度々お話していますが、湿気は様々な不調の原因となります。
熱中症対策のポイントは「消化器系のケア+血のケア」
そして、今年は特に「浮腫ケア」が大切です。
次は、わんこ薬膳レシピ紹介『熱中症を防ごう!胃腸をケアして血を増やすレシピ』です。