愛犬、愛猫に長生きをしてほしい。
これは、全ての飼い主さんに共通する願いでしょう。
飼い主さんの意識の変化から、ペットと暮らす住まい・グッズや旅行の楽しみ方の多様化、食べ物の質の向上。
そして、医療に関しては、獣医学進歩のみならず、中医学や薬膳、マッサージや針灸、アロマテラピーやボディワークなど、新たな分野を取り入れ、動物たちのQOL(キューオーエル)を高めるために、飼い主が選択し取り入れられる分野が増えました。
それでも変わらず訪れる時の流れ。
ずっと共に暮らしてきた犬や猫たちが高齢になるにつれ、今まで当たり前にしていたことが少しづつ、、または突然できなくことがおこります。
「自ら歩き楽しそうに散歩すること」「しっかりごはんを食べること」「気持ちよく眠ること」
当たり前だったことが、ずっと続くことではなかったのだと気付く時、今の愛犬や愛猫が楽しめる事、少しでも長く心地よく過ごせる方法、できることを探してあげたいと、私たちは考えるようになります。
Quality Of Lifeとは :
物理的な豊かさやサービスの量、個々の身辺自立だけでなく、精神面を含めた生活全体の豊かさと自己実現を含めた概念のこと
笑顔がいちばん!
【シニア犬】高齢犬LOVE【老犬】(Facebookの非公開グループ)
共に時間を重ねますます愛おしい高齢犬。
高齢犬との楽しい暮らし、我が家の高齢犬自慢、心配ごと、悩み、介護、住環境や生活環境の工夫、高齢犬ケアなどについて投稿するコミュニティーグループ。
ここに投稿されていたひとつの記事。
きらきら笑顔をするボーダーコリーのさくらちゃん。
明るく楽しそうなさくらちゃんの表情に、さくらちゃんに会ったことのない私まで心から嬉しくなりました。
その笑顔の理由を、犬を愛し共に生きるみなさんにご紹介します。
さくらちゃんの笑顔の理由と飼い主さんの想い
【 さくらちゃんの飼い主さんの投稿 】
はじめまして。15歳のボーダーコリーのさくらです。
高齢のため脚が悪くて自力で歩けなくなってしまいました。
寝たきりで、無表情になり、認知症になり夜鳴きまでする様になってしまいました。
毎日、抱き抱えてお散歩をしていたのですが、人間の体も腰を痛めたり、肩を痛めたり・・・
ごはんを食べさせるのも誤嚥がないように、二人掛かりで食べさせていました。
そこでダメ元でオーダーメイドの車いすを作ってもらいました。
すると、寝たきりで一日中寝ていたさくらが、車いすで歩けるようになり、目の輝きも、いろんなことに対する興味も戻って来て、見違えるほどの笑顔になりました。
1日のうち20時間くらい寝ていたさくらが、朝晩、40分ずつお散歩しています。
ゆっくり、ゆっくりですが。
あまりの変化にびっくりで・・・
うれしくて・・・
参考になるわんちゃんと飼い主さんがいたらいいな、と思って投稿しました。
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さくらは本当であれば、もっと早くに車いすを作ってあげていれば、快適に過ごせる時間が長かったのかなー・・・っていう後悔が私にはあるので、できるだけシェアしていただいて、みなさまのワンコちゃんが快適に過ごせたらなぁと思っています。
介護もとっても楽になるし、なんと言っても犬自身、とても変われたので是非みなさんに知っていただけたらと思います。
車いすは、大阪のスイーピー工房さんで作っていただきました。
《スイーピー工房》 https://www.studio-sweepea.co.jp/
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執筆:さくらちゃんの飼い主さん
犬たちのしあわせが私たちのしあわせ
犬たちが、自分の力で歩くことでこんなにも楽しそうな表情に変わる。
さくらちゃんの変化を見て、歩くことは、犬たちにとって一生変わらない喜びと自信であり、飼い主さんにとってのしあわせなのだと感じました。
犬たちが、少しでも長い時を、「快適に」「活き活きと」「犬らしく」最後のときまで生きることを楽しめますように。