乗馬インストラクターがお伝えする、春の馬のお話。
今回はこの季節の“あるある”なテーマです。
春になると、犬や猫と暮らしている方は思い出すことがあるのではないでしょうか。
そう、「抜け毛の季節」です。
ブラッシングをすれば、ふわふわと毛が舞い、床や服にもびっしり。
掃除機が手放せなくなる時期ですよね。
実はこの現象、馬にもまったく同じように起こります。
しかも、犬や猫よりもはるかにダイナミックに。

馬の換毛期とは?冬毛から夏毛へ生え変わる仕組み
冬の間、馬の体は厚い「冬毛」に覆われています。
この毛は長く密度が高く、空気を含むことで体温を守る役割があります。
いわば、自然のダウンジャケットです。
そして春になると、この冬毛が一気に抜け始めます。
暖かい季節に向けて、短くなめらかな「夏毛」に生え変わるためです。
馬の抜け毛は桁違い|ブラッシングで“毛の山”ができる
この時期の馬の抜け毛は、初めて見る方が驚くほど。
ブラッシングをすると、綿のような毛がどんどん取れ、
地面にはふわふわの毛が積もっていきます。
犬や猫でも抜け毛はありますが、
馬は体が大きい分、その量もまさに“桁違い”。
思わず「こんなに抜けて大丈夫?」と感じるほどですが、
これは季節に適応するための自然な生理現象です。
換毛期は皮膚が敏感に|丁寧なケアが大切
ただし、この時期は皮膚がデリケートになることもあります。
毛が抜け、新しい毛が生える過程でかゆみを感じ、
体をこすりつけたり、落ち着かない様子を見せることもあります。
そこで大切なのが、丁寧なブラッシングです。
- 古い毛を取り除く
- 血行を促進する
- 新しい毛の成長を助ける
こうした効果により、健康的な毛並みへと整っていきます。
手入れの最中、馬が目を細めたり体を預けてくる瞬間は、
信頼関係を感じられる特別な時間でもあります。
馬の換毛は“春のサイン”
冬毛が抜け、体のラインがすっきりしてくると、
馬の動きもどこか軽やかに見えてきます。
犬や猫の抜け毛で季節を感じるように、
馬と関わる人にとっては、このふわふわの毛こそが「春の訪れ」の合図。
乗馬クラブで地面に毛が舞っていたら、
それは馬たちが季節の変化にしっかり応えている証拠かもしれません。






























