子供と犬を守るために
乳児とゴールデンレトリバーの事故を考える
CPDT-KA 栗山典子 さん
今回の事故について、
ネット上の報道や記事の中で、個人的にとても素晴らしいと思ったブログ記事をご紹介したい。
「Gundog rescue Claire」というブログの投稿記事
タイトルは『On Dog Bites and Children』
https://gundogrescueclaire.blogspot.jp/2017/03/on-dog-bites-and-children.html
この記事が素晴らしいのは、
事故の理由や経緯、または関係者に対する賛否について書かれているわけではなく、
このような事故を防ぐために、日頃からご本人が「どのようなことに気をつけ」「何をしているのか」を具体的に紹介されているからです。
実際に起きたことや事故の詳細を知ったり、何故この事故が起きてしまったのか(つまり何故犬が咬んだのか)について推測を重ねるより、
今回の事故のようなことが
・誰にでも自分の身の回りで起こりうること
そして
・トラブルが起きてから考えるのでは遅い
・予防が大切である
と認識することが大切なのではないかと、私は考えます。
ブログ主さんは、3頭のセッターを飼っていて、ブログにも愛犬とお孫さんのかわいい写真を度々アップしています。
これらの写真には写っていませんが、ブログ主さんは、
お孫さんと愛犬のそばから離れ、他の家族と話していたりせず、
何時間になろうと常に彼らのそばで見守っている。
と書かれています。
3頭の愛犬(ともにイングリッシュセッター):
シャーロックくん、クレアちゃん、信長くん。
ブログには、3頭それぞれの性格について、次のように書かれています。:
ブログ主さんのお家では、犬たちをクレートに入れてません。
つまり、犬と子供がいつでも触れ合える状態です。
そして、常にブログ主さんが犬と子供と一緒にその場にいます。
携帯やカメラをいじったり、他のことをしたりはせずに、何かがあればすぐに割り込めるようにしているようです。
さらに、念のため「自分が不在の時、お孫さんを連れて家に入らないように」と、息子さんに伝えているそうです。
危険管理から、シミュレーション、計画、準備、そして実行。
これらのプロセス一つ一つを厳かにせず、遵守されているブログ主さん。
お手本にしたいですね。
・「家事をしなきゃいけないので、ずっとは見ていられない」
・「部屋のスペースやサークルなんてない」
・「ケージに入れるのはかわいそう」
そんな声を聞くことがありますが
自分は手間暇かけたくない、
そのために犬に全てを受け入れてもらう?
それってアリですか?
ブログ主さんのように、
子供だけでなく、愛犬も守ってあげていただきたいものです。
最後にブログ主さんは記事の最後をこう締めくくられています:
犬も子供も、
守るのは親であり、飼い主であり、大人の責任。
そんなことを考えさせられる、とても素晴らしいブログ記事でした。
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