一人暮らしでペットと暮らす
1.末長く一緒に暮らすために
一人暮らしでペットを飼うには、どのような人が向いていて、どのような条件がそろっていないといけないのでしょうか。犬も猫も大切に飼えば10年や15年は生きる、まさに家族の一員です。
そして今、日本で一番多い世帯の形は単身世帯で、全世帯数の3割以上を占めています。ペット可の賃貸物件も2000年以降急増中で、その入居者のおよそ35%が単身者世帯となっており、なかでも20-30代女性の割合が最も高くなっています。
一人暮らしでペットを飼うのは敷居が高い、しかし一人暮らしだからこそ、ペットと一緒に暮らしたいという思いもまた強くなってくるものでしょう。
では、一人暮らしでペット、しかも小鳥や小動物ではなく犬や猫を飼うことは実際にどういう準備が必要なのでしょうか。どういう人に向いていて、どのような心構えが必要になってくるのでしょうか。10年、15年と、息の長いペットとの幸せな暮らしを続けるために必要なことを考えてみたいと思います。
まず、犬と猫ではどちらが一人暮らしのペットに向いているでしょうか。もちろんどちらが好きかという飼い主さんの気持ちが一番の決め手であることには違いありません。
しかし、大きな違いでは散歩の有無、しつけの大変さなど、より飼い主の手間がかかるのは猫よりも犬だと言えるでしょう。室内外できる小型犬であってもやはり犬、散歩などの運動は欠かせません。たまに行けない日がある程度ならいいでしょうが、慢性的に散歩ができないような環境は、犬にとって大きなストレスとなり、心身ともに不安定になり病気の原因になることもあります。
普段、飼い主が長時間家をあける状況であれば、犬も猫もストレスを感じます。それが元で、不在中の鳴き声がうるさくてご近所迷惑になったりして、トラブルのきっかけにもなりかねません。
犬猫の種類や個々の性格にもよりますが、一般的には飼い主の長時間不在に対して、犬よりは猫のほうが、比較的鳴き声などのトラブルは少なくなると思われます。
犬、猫ともに、一人暮らしに見合う、おとなしくてあまり鳴かない、さみしがり屋でない種類のペットを見極めて選ぶことが非常に重要になるでしょう。体験者や専門家などに広く意見を求め、よくリサーチして種類を絞り込んでから選ぶことが大切です。
まず、飼い始めるにあたって、すでに自分の生活リズムがはっきり分かっている人のほうがよいでしょう。例えば、就職や転職で新しい仕事に就いたばかりの人の場合、今後どのくらい残業や出張があるのかなど予めはっきり分かりません。
そういう状態で、勢いでペットを飼ってしまうと、最悪の場合、ペットは放ったらかしでろくに世話もできなくなってしまいます。
現状、会社員などお勤め仕事の人でもうまくペットと暮らしている人はいますが、職場が自宅と近かったり、休日や勤務時間がほぼ規則的であったり、収入も安定している人であることが多いようです。あるいは会社勤めではなく、自営業や自宅ワーカーの人などは、一人暮らしの飼い主として理想的な条件の人とも言えます。
一人暮らしの人がペットを飼う際に留意すべきことは、
ということでしょう。
これらのことを考慮すると、
・休日や勤務時間が規則的な勤めを持つ人
・ペットを預けることができる家族や知人が近くにいる人
・いざというときにペットホテルに預けたり、動物病院にかかることができる経済力を持っている人
であることがポイントになってきます。
動物病院にかかると、ケガや病気の種類や程度にもよりますが、人間以上に費用がかかる場合も多く、ペットホテルも立地・サービスにもよりますが、猫や小型犬でおおよそ3千円台、中型犬で4千円台といったところ。人の宿泊施設にも匹敵する金額です。ペットを飼うにも、特に都市部になればなるほど、飼い主の経済力が問われてくると言えましょう。
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