しつけ・ケア

馬のためのメディカルアルマセラピー 《 4 》馬の香りの好みを知る

乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は馬のためのメディカルアロマセラピーの第4弾。
馬の好みを聞く方法と、夏におすすめの馬も人も使えるひんやりスプレーの作り方を紹介します。

人のアロマセラピーでも同じなのですが、その日の体調や気分によって、心地良く感じる好みの香りが変化します。
馬にエッセンシャルオイル(精油)を使用する時は、馬が好むかどうかを毎回聞くようにしましょう。

まずは、馬の鼻に精油の瓶を近づけて香りを嗅がせます

この時に馬の鼻腔にオイルのボトルが付かないように注意してください。

○興味のある香りの時は

・両方の鼻孔を膨らまして嗅ぎます。
・ボトルをかじろうとします。
 馬からボトル奪うことができないように、しっかりと持っておきましょう。
・フレーメンをする。
・片方の鼻孔を膨らまして嗅ぐ。
 各鼻孔は脳の反対側に繋がっています。
 右脳で好んでいるか、左脳で好んでいるかを判断することが出来ます。
 この場合は、嗅いでいる鼻の周りだけマッサージしましょう。

○好まない香りの時は

・わずかな興味だけを示し、その後背を向けます。
 その日は使用しないようにしましょう。
・頭を遠ざけたり、耳を伏せます。
 使用しないでください。

5種類程度の精油を嗅がせて、その内の好んだオイルを使用しましょう。

夏におすすめ!人も馬も使えるひんやりスプレーの作り方

〈材料〉
 無水エタノール10ml
 精製水 190ml
 精油(全部で40滴 1%)
今回は、夏におすすめの精油3種をブレンドします。
・ペパーミント8滴 体感マイナス4度、筋肉痛や発熱、疝痛
・ラベンダー 20滴 リラックス 皮膚の炎症を抑える
・ラヴィンツァラ 12滴 筋肉痛、リラックス 抗炎症

運動前の使用はNGです。
また、ペパーミントは刺激が強いので目の周りや粘膜の周りに使うのは避けましょう。
体感の涼しさとリラックス、また疲れた身体を癒すひんやりスプレーで厳しい夏を乗り切りましょう!

 

馬のためのメディカルアルマセラピー 《 3 》精油をつかったケア方法

進 由紀

進 由紀

投稿者の記事一覧

(すすむ ゆき)
乗馬インストラクター
全国乗馬倶楽部振興協会認定指導者

2002年より乗馬クラブでインストラクターとして働く

「馬は自分を映す鏡」の様な存在です。
自分の行動に対しての答えを、いつも分かりやすく返してくれます。
だからこそ、いつでも正直に、真剣に、謙虚に、馬と向き合う事が出来ます。
それは時に苦しいけれど、そんな時にもポッと何か閃きをくれたりする。
馬はとても賢くて、優しくて、そしてどんな馬もみな、真面目で頑張り屋です。

出会った馬には、幸せを感じながら人間と仕事をしてもらえるように。
また馬の素晴らしさを一人でも多くの方に知って頂けるように。

馬と共に成長し、人々に貢献する事を目標に、日々奮闘しています。

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