気温が10度以上になるとノミやダニが活動を始めるため、温暖な地域では早ければ3月から4月に予防を開始するのが一般的です。
予防をしていても山や野原で遊んでいると愛犬や愛猫にダニがついていることがあります。
そんな場合、早急に取り除くことが重要です。
ただし、適切な方法で取り除かないと、ダニの一部が犬の皮膚に残ったり、ダニが病原体を放出するリスクが高まります。
ダニがつかないようにまず第一に予防することが大切です。
〈 ダニが見つかった場合の対処 〉
- 取り除く: ダニを見つけた場合は、適切な方法で取り除きます。前述のダニの取り除き方を参考にしてください。
- 獣医師に相談: ダニを取り除いた後、犬に異常がないか確認し、必要なら獣医師に相談します。
〈 ダニの予防策 〉
- 予防薬の使用: 定期的にノミダニ予防薬を使用して、ダニの付着を予防します。
- 環境管理: 犬が過ごす場所を清潔に保ち、庭の草を短く刈るなど、ダニの発生を抑えます。
今回はこの2点について、詳しくを説明していきます。
犬や猫にダニがつかないようにするにはどうしたらいいですか?
犬にダニがつかないようにするためには、以下のような対策が効果的です。
1. レギュラーな予防薬の使用
- スポットオンタイプの薬: 犬の首筋などに滴下するタイプの薬があります。1ヶ月に一度の使用で効果を発揮します。
- 飲み薬: 月に一度飲ませるタイプの薬もあります。動物病院で処方してもらえます。
- 首輪: ダニ防止効果のある首輪をつける方法もあります。数ヶ月間効果が持続します。
2. 定期的なブラッシングとチェック
- 散歩や外出後には、犬の全身をブラッシングしてダニがついていないか確認しましょう。特に耳の裏や足の付け根、尻尾の付け根などを注意深くチェックします。
3. 室内外の環境管理
- 住環境の掃除: 犬が過ごす場所を清潔に保ちましょう。特に寝床やケージの中を定期的に掃除し、必要に応じて消毒します。
- 庭の手入れ: 庭がある場合は、草むしりや芝刈りを定期的に行い、ダニの生息しやすい環境を減らします。
4. 自然由来の予防方法
- 精油の使用: ティーツリーオイルやラベンダーオイルなどの天然の精油を使ったスプレーを犬にかけることも有効です。ただし、精油は濃度や種類によっては犬に有害な場合があるため、使用前に獣医師に相談することが重要です。
5. 定期的な獣医師の受診
- 定期的に獣医師の診察を受け、健康状態をチェックしてもらいましょう。ダニやその他の寄生虫の予防についても相談できます。
これらの対策を組み合わせることで、犬がダニに感染するリスクを大幅に減らすことができます。
犬や猫にダニがついていたらとっていいですか?
犬にダニがついていた場合、早急に取り除くことが重要です。
ただし、適切な方法で取り除かないと、ダニの一部が犬の皮膚に残ったり、ダニが病原体を放出するリスクが高まります。
犬からダニを安全に取り除く方法を説明します。
〈 ダニの取り除き方 〉
1.必要な道具を準備
- ダニ取り用ピンセット: 専用のダニ取りピンセットやツールを使用するのが最も安全です。
- 消毒用アルコール: 手や道具を消毒するために使用します。
- 手袋: ダニに触れる際に直接手で触れないように手袋を着用します。
2.ダニを取り除く手順
- 手袋を着用: 手を保護するために使い捨ての手袋を着用します。
- ダニをつかむ: ダニ取り用ピンセットでダニの頭部(皮膚に最も近い部分)をしっかりとつかみます。ダニの体をつかむのではなく、頭部をつかむことが重要です。
- まっすぐ引っ張る: ダニをゆっくりと、一定の力でまっすぐ引き抜きます。ねじったり急に引っ張ったりすると、ダニの一部が皮膚に残る可能性があります。
- 消毒する: ダニを取り除いた後、犬の皮膚を消毒用アルコールで消毒します。
3.ダニの処理
- ダニを潰さないように注意しながら、アルコールに浸けて殺します。
便器に流すか、密閉したビニール袋に入れて捨てます。
4.手の洗浄と道具の消毒
- 手袋を外し、手を石鹸と水でよく洗います。
- 使用した道具は消毒用アルコールでしっかりと消毒します。
〈 注意事項 〉
- 獣医師の診察: ダニを取り除いた後、特に取り残しや感染の兆候がある場合は、すぐに獣医師に相談してください。
- 病気のリスク: ダニが媒介する病気の症状(元気がない、食欲不振、発熱など)が見られる場合も、獣医師に相談することが重要です。
正しい方法でダニを取り除き、予防策を徹底することで、愛犬や愛猫をダニから守りましょう。