※今回のレシピは、腎臓病又はその一歩手前で獣医さんからタンパク質制限を指導されているワンコ向けのものです。
健康なワンコ向けではありませんのでご注意下さい。
** ワンコ薬膳レシピ紹介 **
腎臓病とお付き合いするワンコ応援レシピ!昆布出汁で作るご飯
〈 材料 〉1食分
豚肉…16g
炊いたご飯(白米)…48g
キャベツ…6g
カリフラワー …6g
大根…6g
ニンジン…6g
卵…1/2個
昆布出汁(昆布水)…2カップ
※昆布は出汁をとりたい場合は1~2gの昆布に対してお水を2カップ強
※分量は我が家の愛犬小桃(7.9キロ 9歳シニア)を基準にしています。
手作りご飯の分量は対象のワンコの頭の大きさを目安に体重、年齢、体調で調整してください。
※写真は具材が分かりやすい様に大きめに切ってあります。実際に与える時はフードプロセッサーなどでトロトロにしてあげるとお腹への負担が減ります。
※今回のレシピはタンパク質の制限のあるワンコ向けです。
お作りになる時は対象のワンコのタンパク質の摂取量にご注意下さい。
〈 下準備 〉
・大根、ニンジンは皮を剥いておく。
・具材は全て「うちの子が食べやすいサイズ」に切っておく。
・昆布で出汁をとりたい方は1~2gの昆布を2カップ強のお水で煮出しておく。
〈 手順 1 〉
鍋に大根、ニンジンを入れ、昆布水または出汁を入れ、火にかけます。
〈 手順 2 〉
〈手順1〉に火が通ったら豚肉を入れ、更に加熱します。
〈 手順 3 〉
〈手順2〉に火が通ったらキャベツ、カリフラワー 、炊いたご飯を入れ、更に加熱します。
〈 手順 4 〉
〈手順3〉に火が通ったら卵を入れ、加熱します。
〈 手順 5 〉
卵に火が通ったら火を止め、冷まして盛り付けたら出来上がり。
薬膳豆知識 食材の効能をご紹介
「 豚肉 」
腎を養い、精力を高めてくれます。
病中、病後の体力回復や虚弱改善に適しています。
体を潤す作用もあり、美肌効果もあります。
「 ご飯(白米) 」
元気のもととなる炭水化物を豊富に含み、とても良いエネルギーチャージ食材です。
消化吸収機能を回復させ、イライラも解消してくれます。
「 キャベツ 」
胃と腎の働きを良くし、肝の働きにも影響して体全体の気力を高めてくれます。
胃粘膜を整え、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の改善にも有効です。
「 カリフラワー 」
胃の働きを良くして元気な体を作る作用があります。
体内に溜まった老廃物を追い出す作用もあります。
「 大根 」
ワンコ薬膳では頼れるレギュラー選手です。
胃腸の調子を整え、体内の余分な熱をとってくれます。
利尿作用もあり、余分な水分の排出を助けてくれます。
「 ニンジン 」
血を養い、肝の働きを正常にしてくれます。
今回は、腎臓病によりおこる貧血対策としてレシピに加えました。
「 昆布 」
熱を冷まし、余分な水分を出してくれます。
今回は、腎臓のフィルターの目詰まり改善を目的にレシピに加えました。
「 卵 」
体を潤し、血を養い、不眠や貧血、眩暈を改善してくれます。
今回は、腎臓病のワンコのタンパク源のひとつとして加えました。
アレルギーがある場合は、納豆1パックがちょうど卵1個と同じ位のタンパク質量ですので、納豆半パックでもOKです。
腎不全に限らずですが、ご相談を受ける時に飼い主さんが「この子を病気にしてしまった。気付かなかった。」とご自身を責めたり、治らない病気に落ち込んでいる方が多いです。
確かに、ある程度は予防したり、発症を遅らせる事は出来るかもしれません。
ですが、どうしようもない体質や運命というのは悲しいですが多々あります。
そして、人間と違い、動物は症状を上手に隠します。
だから「え!突然具合悪くなったの??気が付かなかった…」と飼い主さんは落ち込んでしまいます。
でも、そんな時はどうか愛犬を見て下さい。
その子は今、一生懸命に生きています。
いつかのお別れを嘆くより、今、飼い主さんに出来る事をしてあげて下さい。
腎臓病のワンコとご家族の皆様が穏やかに過ごせますよう、今回の記事が少しでもお役に立てたら幸いです。