桜の花も咲き始め、汗ばむ日もあったり、すっかり春本番ですね。
前回のワンコ薬膳でもお話させていただきましたが、春は、体調が揺らぎやすく、崩れやすい季節です。
この時期、「突然愛犬の体調が悪くなった」 というご相談をいただくことがよくあります。
でも、実は「突然病気になる」ことはほとんどありません。
元々病気を持っていて、前日は何でもなかったけど急変したり、たった一日で腹水などのお水が溜まる…ということはありますが、大抵は病気に転じるずっと前から浮腫んでいたり、血流が滞っていたりすることが多いのです。
私たち人間も「なんか怠いな、体が重いな」という感覚が続くことがあると思います。
ワンコも同じです。
大きく体調を崩す前に多くは「なんか体調悪いかも…怠いかも…」という状態になっています。
動物は言葉が話せない上に、体調不良を上手に隠します。(特に猫ちゃん)
それは、自然界で体調不良や怪我を捕食者に悟られてしまうと狩りのターゲットとなってしまうからです。
とはいえ、愛犬の体調不良はいち早く分りたいものですよね。
今回は、こんな時に役立てて欲しい!「ワンコの顔に出てくる体調のサイン」についてお話させていただきます。
「お顔、よーく見てね」
飼い主さんの「なんとなく、、、」は当たっていることが多い!
「上手く言えないんだけど、うちの子、なんとなく調子が悪そう」
「顔色が悪い気がする」
と飼い主さんからお話をうかがうことがあります。
その「なんとなく」という感覚はとても大切です!
これからお話する「ワンコのお顔の見方」で「なんとなく、、、」を「あ!これが原因かな?」にするお手伝いが出来たらと思います。
今回ご紹介する方法は、お顔の診断法のほんの一部です。
少しだけでも飼い主さんと言葉を持たないワンコの助けになれたら嬉しいです。
この診断法はもちろん人間にも使えます。
ぜひ、ご家族やご自身の体調管理にも活用して下さい。
では早速、具体的に顔の見る部位や状態、そこから疑われる不調の症状についてご紹介していきましょう。