ペットフードの選び方
既製品のペットフードは、内容が様々なため、飼い主さんが判断に迷うことが多い状況です。
日本では、ペットフードの表示について法的な基準がありません。
そのため、「栄養素が満たされていない」「栄養素が過剰である」等の表示が不足している、または偽りを表示していることも否定できず、、、そんな状況の既製品ですが、日々の食事管理が楽であるというメリットもあります。
こうした現状を考え、既製品のペットフード選びは、獣医師の意見を聞きながら適切な商品を選ぶことがいちばんいいと考えられます。
代表的なペットフードの種類と特徴
既製品のペットフードには「ドライフード」「ウェットフード」「セミモイスト」の3種類があります。
それぞれの特徴を確認しましょう。
①ドライフード
・含まれている水分が10%以下
・缶詰に比べて高カロリー
・日持ちが良い
②ウェットフード(缶詰)
・含まれている水分が約80%
・栄養価的にドライと同等か低カロリー
・開封後の保存性
・コストの面で劣る
《ウェットフード選びで注意すること》
缶詰には「総合栄養食」と「一般食」があります。
「総合栄養食」とは、1日の必要栄養素がとれています。
「一般食」とは、栄養バランスを考慮していないのでドライや総合栄養食とバランスをとって与える必要があります。
③セミモイスト
・ドライに比べて水分を25~35%含んでいる
動物病院で販売されている「療法食」とは
特定の病気に対応するために、栄養バランスが特別に調整されたペットフードが「療法食」です。
専門的なアドバイスや処方に従って与えるフードなので、できるだけ獣医師の指導のもと与えるようにしましょう。
《注意してください!》
症状に合わせて栄養素を調整しているペットフードです。
健康な子には、必要な栄養素が足りなくなったりします。
自分の判断では与えないようにしましょう。
例えば…
「うちの子は心臓が悪いから心臓病と書いてある療法食を食べさせればいいんじゃない?」
と考える飼い主さんもいらっしゃると思いますが、その病気の症状や段階によって必要な栄養素や与えてはいけない栄養素が変わってくるため、専門的な知識が無いと選べないのが療法食なのです。
犬や猫など私たち動物全てが健康に過ごすために、適切な食事(栄養)管理が欠かせません。
食事(栄養)管理を行ううえで、理解しておいて欲しいことは、
・犬=雑食
・猫=肉食
であるということです。
その違いが食事を食べさせる方法や代謝方法の違いに現れます。
それぞれの食習慣の違いを知っておく必要があります。
そこで次は、「犬の食習慣・猫の食習慣を理解しよう!」のお話です。