梅雨の時期のカイカイの原因?
春から初夏へ。
気温が上がり、空気に湿度を感じる日が増えてきました。
今年は「梅雨が1ヶ月早く始まる可能
性があります」との予報もあり、早くも梅雨の時期に多い「病院に行っても原因がよく分からない痒み、湿疹」の症状がでているワンコが多いです。
・梅雨の時期になるとお腹や足の付け根に湿疹がでる。
・お尻を痒がる。
・お腹の辺りが真っ赤になる。
など
この時期のワンコ薬膳相談は、これらの症状に対する依頼がダントツです。
病院に行ってもこれといった原因が分からない事が多いのです。
東洋医学では、これらの不調は「湿熱」が引き起こすと言われています。
「湿熱」ってなに?
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、イメージしてみてください。
「湿熱」とは、体内に溜まっている「水と熱」が増えすぎてくっつき合い、ドロドロとしたヘドロの様な物に変化させます。
このドロドロは、動きにくく「血」や「気」の流れを妨げてしまい、溜まった場所で不調を引き起こします。
その不調症状は、五臓それぞれの経絡上にでる事が多くあります。
◎「胃」→後ろ足の内側
◎「肝臓・胆嚢」→お腹
◎「腎臓・生殖系」→陰部
◎「肺」→前脚の内側
◎「大腸」→顔の横、鼻から首、又は前足の前面
◎「心臓などの循環器」→胸から脇の下、又は前足の第四指
肺と心臓などの循環器に関しては、
「湿熱」は、基本的に消化器系に負担がかかる事で起こると言われています。
気になる方は、梅雨の時期、全体の食事量を減らすと症状が軽くなります。
「うちの子、良く食べるから胃は大丈夫!」
「ドッグフードの表示に従って与えてるけど…」
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
実は、胃が疲れている時の症状は「食欲が無くなる」だけでなく、「偽物の食欲を出す」事も多いのです。
偽物の食欲は「胃熱」と呼ばれています。
《 「胃熱」については様々な症状があり、別の機会にお話したいと思います 》
大切なのは、食べる量も食材も「ウチの子の体に合わせてあげる」事です。
思い当たる事がある場合は、フードを少し減らしてあげたり、油の多いジャーキーなどのオヤツは控えめにしてみて下さい。
「えっ!おやつとご飯減るの!?」