立秋を過ぎ、暦の上では秋ですが、まだまだ猛暑日が続いていますね。
昼は言うに及ばずですが、夜になっても気温はそれほど下がらず、30℃の超熱帯夜…なんて日も。
我が家は早朝にお散歩をしていますが、5時半でも汗だくになる程暑いです。
この湿度と暑さで飼い主さんもワンコも疲れてしまい、ワンコ薬膳相談でも
「うちの子も私もお腹の調子が悪くて…」
「湿疹が出てて、痒がっている」
「湿度が高いのに皮膚が乾燥している気がする」
というご相談を頂く事が多いです。
今回は今年とても多い「お腹の夏バテ」と、飼い主さん(人)もちょっと注意したい事のお話をさせて頂きます。

「暑いといろいろ大変」
暑い…ジメジメ…温度差でキーン!体に負担がかかる夏
今年は6月頃から高い湿度と高温が続いています。
40℃もあろうかという強烈な暑さや、暑い場所から急に涼しい場所に入った時に起こる頭痛や貧血など、自律神経のバランスが崩れてしまい、血管の収縮や拡張が上手くいかず、体調不良になっている飼い主さんやワンコも多い様子です。
そして、気候変動の影響で気圧の差も大きくなっていますので体への負担は昔よりも増えている印象です。
早い時期からワンコ薬膳相談でも夏バテのご相談が多く、中でも「お腹の調子が悪い」「下痢、軟便がなんとなく続いている」と、消化器系の不調のお話が多い様子です。
東洋医学でも西洋医学でも、消化器系と自律神経の関係はとても密接です。
自律神経が乱れればお腹の不調を引き起こしますし、逆に胃腸が疲れていると自律神経の不調の原因にもなってしまいます。
「ボクのお腹もちょっと夏バテしちゃってたんだ」
うちの子は大丈夫?気になる症状をチェック!
ワンコに限らず、動物の夏バテはわかりにくいです。
下記のチェック表を参考にしていただいて、早めにケアしてあげて下さい。
- 食欲が無い
- 下痢、嘔吐がある
- 食後ゲフゲフしている
- 普段と比べてあまり動かない、お散歩や遊びに誘っても積極的では無い
- 皮膚炎、痒みが出ている
- 呼吸が浅い
- 咳が出ている(心臓性の咳は除きます)
その他、夏バテによって自律神経が乱れると稀ではありますが、瞳孔が開いて戻りづらくなったり、チェリーアイと呼ばれる目の瞬膜の異常が出る事もあります。
飼い主さん(人)の場合は、食欲不振や倦怠感、下痢や嘔吐のほか、頭痛なども夏バテの症状に入ります。
注意したいのが「やたらと筋肉がつる」と言う場合も自律神経の不調になるのですが、気付かない内に熱中症になっている事があります。
気になる症状がある場合はワンコも飼い主さんも早めに病院で診察して頂いて下さいね。

「知らないうちに熱中症とか夏バテになってる事もあるんだって!早めにケアしてね」
飼い主さんへ…急な温度差でクラッとしたら
去年の出来事なのですが、猛暑の中、暑い場所から涼しいスーパーに入った時に目の前を歩いていた方が倒れてしまった事がありました。
幸い店員さんが対応して下さり、直ぐに回復されたのですが、急激な温度差で貧血を起こされた様でした。
この時期、あちこちのお店や施設では熱中症を警戒して室温をかなり下げています。ご家庭ではご自身の好みの温度に設定出来ますが、不特定多数の人が出入りする場所ではそうはいきません。
もし、急激な温度差でクラッとしらり、目がチカチカしたり「あ、ちょっと危ないかも」と感じたら、手のひらをグーパーしてみてください。末端の血管と神経を刺激する事で血圧が落ち着きやすくなります。
座れる場所があるようでしたら足指も一緒に動かすと効果が上がります。
それでも体調が戻らない場合はしばらくお休みするか、熱中症の可能性もあるので病院へ行って下さいね。
※血圧や循環器に不安のある方は冷房の効いた建物に入る時はグーパーしながら入ると立ちくらみしにくくなります。

「クラッときても来なくても要注意だよ!!!」
次は、夏バテ予防のセルフケア方法のご紹介です。






























