愛犬の体を触っていますか?
普段から、身体に触れているとできものや痛みなど、愛犬の不調や変化に気づきやすくなります。
そんなことをきっかけに見つけることがあるのが「停留精巣」です。
男の子にあるべき、大事なおタマ(精巣または睾丸)がみあたらないことがある⁈
今回は、私も経験した「停留精巣」についてまとめてみました。
停留精巣とは
本来、成長とともに精巣は正常な位置に収まります。
それが、一定期間を過ぎても陰嚢に下りてこないことを「停留精巣」といいます。
通常は、生後1か月程度で陰嚢に収まる精巣。
これが、生後6か月(性成熟の時期)を過ぎても陰嚢内に精巣が1個しかない、またはさわれなければ「停留精巣」の疑いがあります。
「停留精巣」は、腹腔内の膀胱付近や後肢の内側の付け根付近に停留していることが多い。
また、2個あるはずの精巣が1個だけ停留しているときもあれば、2個とも停留するときもあるようです。
手術をする?しない?
本来、精巣は、体温より低い温度でなくてはいけません。
体内に残った睾丸は、常に体温で温められているため、繁殖能力は低く、困ったことに癌になりやすいと言われています。
その確率は、陰嚢内に下降した精巣より約8倍~13倍!!
若いときに腫瘍化するわけではありませんが、中高齢以降に腫瘍化する可能性が高いようです。
また、手術も後肢の付け根付近の皮下に潜んでいれば手術はしやすいが、腹腔内に停留したままだと開腹手術になります。
追記:「停留精巣」は、遺伝性が疑われる疾患のため、左右両方の精巣を摘出する場合が多いようです。
GONのつぶやき
手術をするかどうか、手術をする時期などは、獣医師とよく相談をして決めてください。
私の愛犬場合、生後6か月頃に気づき、獣医師の診察を受け「停留精巣」と診断されました。
「急ぐ必要はないけれど、癌になりやすいよ」とコメントをもらい、一旦手術を検討。
もし、歳を取って癌になったら手術ができないかもしれない、癌のリスクを減らしたい、半年たってもタマは下りてこない・・・・最終結論として、1歳過ぎに手術をしました。
獣医師より、術後2週間は激しい運動をしないようにといわれました。
(右足後肢の皮下の切開のため)
そして、その間、動きたい盛りの愛犬につけたリードを短く持って散歩しました。
歩様も異常なし。
癌にビクビクして生活するより、手術をしてよかったと私は感じています。
【 参考文献・サイト 】
・みんなの動物大百科
・おおしま動物病院