あなたは、愛犬に運動前のウォームアップと運動後のクールダウンをしていますか?
秋らしい陽気になり、夏の暑いあいだ控えていたアウトドア、自然の中でのトレッキングやドッグスポーツ、ドッグランでおもいっきり遊ばせたり、犬たちのエネルギーを思う存分発散させる機会がふえてきていると思います。
そんな犬たちにも、私たち人と同じく、運動前後のウォームアップとクールダウンが大切だという事をご存知でしょうか?
私がその大切さに気付いたのは、毎朝散歩で見かける飼い主さんの行動でした。
彼は、公園でいつも愛犬のボーダーコリーたちとジョギングやドッグダンスの練習をしています。
ある朝、犬たちとのジョギングを終え、芝生広場にくると芝生に落ちている小枝をひろい、愛犬の足を曲げ伸ばし、背中をなで、全身をのばしてからダンスの練習を始めていました。
『ウォーミングアップ』
愛犬が怪我をしないように、環境と身体を整えていたのです。
活発な犬ほど大切にしたい準備とケア
「うちの犬は、元気だから大丈夫」と思う方もいますが、活発であることと身体が運動できる状態であるかは全く別のことなのです。
活発だからこそ、無理をしてしまいがちになります。
身体に負担をかけすぎないように、準備運動することがとても大切なのです。
普段、お留守番で一日中お昼寝、いきなり週末だけ野山やドッグランを走らせたり、ドッグスポーツをしては、犬の身体がびっくり、身体を傷めてしまうことにもつながります。
ドッグスポーツや特別な運動をする犬だけではなく、普段のお散歩前にも基本的な準備運動は、共通するものだと思います。
そこで今回は大切な愛犬の健康のために、お散歩や運動前のウォームアップとクールダウンについてご紹介していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
身体を温めてから本格的な運動へ
急な運動は、心肺機能や関節に負担をかけてしまう可能性があります。
足や関節の弱い子や心肺も衰えていることのあるシニア犬の場合は、準備運動なしで急な動きをすると危険を伴ってしまいます。
また、若く活発な犬も普段からケアをすることで、シニア犬になったときの体調に大きな違いがでてきます。
今から、ウォームアップの習慣をつけていきたいですね。
ウォームアップとは、体を動かすことによって血液の流れを活発にし、循環系・神経系・筋肉・関節をスポーツをするのに適した状態へ準備すること。
もし、気温が高い時にウォームアップは必要ないと思っていたら、それは間違いです。
冬の寒い時期は外へ出る前に、夏であっても運動前にウォームアップをするようにしてみてください。
お散歩や本格的な運動前のウォームアップ
基本の準備運動は、簡単にできる関節や筋肉をほぐしと、血液の巡りを良くする方法です。
*基本の準備運動
- 立っている状態から、お座り → 伏せ → お座り → 立て
これを何度か繰り返し、足の曲げ伸ばしをさせて関節や筋肉をほぐしてあげます。
愛犬とのコミュニケーションの練習にもなるので一石二鳥! - 関節や筋肉をほぐしたあとは、犬とゆっくり歩きます。
- ゆっくり歩いた後は、少し早歩きで歩き身体を温めます。
負荷の高い運動をするときは、基本の準備運動にストレッチングを加えていきます。
*前足と後ろ足の曲げ伸ばし
*背中(背骨まわり)のマッサージ
*全身の伸び
*早歩きからスピードを上げて短時間走る
これで血行が良くなり、犬の身体が運動に向けて準備が出来た状態になります。
運動のあとはクールダウン
ドッグランなどでフリーランをしたり、ドッグスポーツで運動をした後は、リードを装着して、しばらく普通のスピードで歩きクールダウンをします。自宅に帰ったら、背中や腰など運動で使った部位に温湿布やマッサージをして、筋肉をほぐします。
疲労物質をためないようにケアをしてあげてください。
大切な愛犬が、少しでも長くできればいつまでも、犬らしく歩き、走り、遊べる身体でいれるように、ぜひお散歩や運動前のウォームアップとクールダウンを実践していきましょう。