最近、散歩中やドッグランで会う犬の飼い主さんから「この仔は保護団体から迎えたんです」と聞くことが増えました。
犬を飼う時の選択肢の一つとして、広まりつつある「保護犬」
そして同時に「一時預かり(フォスター)」と呼ばれるボランティア活動にも関心が集まってきたのかなと感じます。
*「一時預かり(フォスター)」とは*
捨てられた犬や野良犬を保護して、新しい飼い主が決まるまで自宅で預かって世話をするボランティア。
しかし、実際に「一時預かり(フォスター)」をすることは、難しそうで敷居が高い・・という話も聞きます。
興味はあり、やってみたいと思っても実際に保護犬の一時預かりを始めてみる方はまだ多くはないようです。
そこで、保護犬の一時預かりで「大変なところ」「良いところ」をまとめました。
私は、自宅で保護犬の一時預かりを7年程しています。
その経験から、一時預かりをすることで「大変なところ」「良いところ」双方どちらもあると思っています。
大変だと感じる点は、2つ
ひとつ目は、自宅で犬を預かるということは、散歩や十分な運動、必要な世話を毎日続けてあげなければいけないこと。仕事が忙しくても、身体が疲れていてもです。当たり前ですが続けることは思っていたよりも簡単ではないことに、私は始めてから気が付きました。
ふたつ目は、トイレのトレーニングや散歩の仕方・留守番練習など、人と暮らす上でのルールを教えてあげることは、1度や2度で覚えるわけではなく、根気よく犬と向き合っていくことが必要になることです。
一時預かりのいい点は
「様々なサポートがある中で、犬と共に暮らすことを経験できる」ことです。
保護団体のスタッフは、色々な性格やタイプの犬を保護した経験から、犬と一緒に暮らすためのアドバイスをしてくれます。
保護犬の一時預かりをしていれば多かれ少なかれ上手くいかないことがあります。
その時、サポートがあればひとりで考え抱え込まなくてよくなり、心強く安心して犬に向き合っていけます。
そして、保護犬の命を新しい家族に繫げたときに感じることや、保護犬を通して人と人の関わりが生まれていく経験も、一時預かりを続けたくなる醍醐味だと思います。
預かった保護犬がとても大きな存在になり、そのまま自分たちの家族にと正式に里親になるケースもあります。
一緒に暮らし、犬の性格やタイプ、必要な世話が分かった上で飼うことを決めたならば、より楽しく犬生活をおくることができるでしょう。
保護犬の一時預かりは、大変なこともありますが、専門のサポートがあれば、犬にとっても、預かる家族にとっても、そして新しい家族にとっても有意義な保護の形だと感じています。
一時預かりについて、より詳しく知りたい時は、里親譲渡会に行ってみて下さい。
団体スタッフや一時預かり家族と気軽に話をしてみることをお勧めします。大変さも良さも率直に何でも話をしてくれる団体さんならば、一時預かりを始めるときに心強いですから!
一時預かりをする家庭が増えれば、保護できる犬が増え、保護犬を家族に迎える機会がより広がり、一般的になっていく助けになります。
一時預かりが気になるみなさんへ
ぜひ、譲渡会に足を運んでみて下さい。