前回に続いて、冬に多い不調とおすすめケア方法のその2とその3をご紹介します。
冬に多い不調とおすすめケア方法
《 その2 》冬の乾燥対策
カラカラ、パサパサ…冬の乾燥対策は潤い&血を補給!
冬は空気の乾燥によって被毛や髪の毛、お肌が乾燥しがちです。
でも、実はそんな時は体の中も潤い不足になりがちです。
水分補給や保湿はもちろん大切ですが、そもそも体中に水分を行き渡らせる為の血とエネルギーが足りていないことが多いです。
「え?検査したけど貧血とか大丈夫だよ?」と思われるかもしれません。
でも、検査の数値に出る位になってしまうと貧血などがかなり進んだ状態で、その一歩前ですと「異常なし」という事になってはいても、実際体にとっては「血が足りない」状態と変わりません。
「うちの子、皮膚や被毛がパサついてるかも」「私も肌の乾燥が気になる」というワンコと飼い主さんは是非血を補給して、更に保湿してあげて下さい。
「いえ、うちの子は肌がベタつくんです。皮脂が多くて」という場合も要注意。
皮膚が乾燥するから体が保湿しようと皮脂を出し、過剰になるとベタベタしたり、皮膚のバランスが崩れてしまう事が多いです。
「保湿」と「造血」で美肌になっちゃいましょう!
〈 ワンコ用保湿水の作り方 〉
*材料
精製水(水道水でもOK)…20ml
グリセリン…1〜2ml
ホホバオイル…10滴(0.5ml)
清潔なスプレーボトル

※材料は全てドラッグストアで購入出来ます。

※目盛付きのスポイトが便利です(100円ショップで購入しました)
*作り方
材料を全てスプレーボトルに入れて、軽く振って混ぜるだけです。
※保存料は入っておりませんので、冷蔵庫で保管してください。
※冷蔵庫で2周間ほど保ちますが、出来たら1週間ぐらいで使い切ってください。
*使い方
ワンコの目に入らない様に気になる場所にスプレーして馴染ませるだけです。
〈 おすすめ食材 〉
黒豆 黒キクラゲ 白キクラゲ 青魚 豚肉 蓮根 トマト ニンジン 黒ゴマ など

「隠れ脱水もあるから気をつけてね」
《 その2 》胃腸のお疲れをケア
寝ても寝ても眠い…眠そう…胃腸がお疲れのサインかも?
「寝ても寝ても眠気が解消しない…」
「うちの子、ちゃんと休ませてるし寝てるのに眠そう…怠そう」
東洋医学ではこの様な症状を「嗜眠(しみん)」と言います。
嗜眠はエネルギー不足だったり、胃腸が弱っているサインです。
胃腸は食べた物を消化して「気(エネルギー)」を作る臓器と言われています。
疲れなどで弱ってしまうと作られるエネルギーが少なくなり「気不足」になります。
「最近食べ過ぎているかも?」
「脂っこいもの、甘い物、味が濃いもの大好き!!」
「うちの子、ちょっと食べさせ過ぎかも…おやつもジャーキーとか多いかも」
とお心当たりのあるワンコ、飼い主さんは要注意です。
全体の食事量を1割程度減らして、消化の良い食材を中心にして、薄味を心がけて下さいませ。
ワンコも脂、油の多い物は避け、同じく全体の食事量を1割程度減らしてみてくださいね。
「食べても直ぐお腹が空く!」
「やたら食欲があるから胃は丈夫かも?」
という方も要注意です。
胃は疲れると「胃熱(いねつ)」と言って、偽物の食欲を出す事があります。
ワンコの場合はやたらお水を飲んだり、砂利や草を食べたりします。
年末年始はどうしても食べる量が増えますし、ワンコも来客などで生活リズムが乱れがちです。
今のうちに胃腸を整えてあげて下さい。
〈 おすすめ食材 〉
白米 芋類 納豆 豆腐 紫蘇 バジルなど
胃熱には、大根 豆腐 白菜なども取り入れてみてください。

「ボクもお腹が弱いからちょっと疲れやすいんだ。たかが胃の不調と侮るなかれだよ!」
次は、その4「寒さと冷え対策」とその5「飼い主さん向け」におすすめなケア方法、そして「ツボマッサージでケア」のご紹介です。






























