健康・病気

馬のためのマッサージ

乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は、マッサージについてです。
人と同じように、馬たちも日々元気で健やかに過ごすために様々なケアを必要としています。

馬のマッサージはどんな時に必要?

・筋肉の緊張緩和

馬が動きにくくなったり、筋肉が緊張したり、硬直していることに気づいたら、マッサージが必要です。

・行動の変化が感じられるとき

馬がイライラしたり、攻撃的になったりする様子が見られたら、馬の体調が悪かったり、体のどこかに不快感や痛みを感じている可能性があります。

・怪我や病気のとき

痛みを和らげたり、リラックスできる様にマッサージをお勧めします。

・運動での動きの変化を感じたとき

背中の不快感によって馬の動きに変化がでてしまうことがあります。
マッサージをしてしっかり緩め、少し休ませてあげる必要があります。

マッサージの種類

・筋膜リリース

筋肉や筋膜を緩めるマッサージ。
マッサージガンなどで背中や腰、肩周りなどを緩めます。

・リンパマッサージ

体内の毒素を排出する役割を担うリンパを流していきます。
体内の循環を改善し、馬の怪我や病気の治癒を促進します。

・トリガーポイントマッサージ

痛みや可動域制限の原因となる筋肉の緊張部位をマッサージします。
電気治療器などを使う場合もあります。

・リラクゼーションマッサージ

一般に取り組むならこれがお勧めです。筋肉の緊張やストレスを軽減し健康を促進します。
運動前のウォームアッや運動後のケアにも。

マッサージすることで得られること

循環が良くなり、詰まりが改善され、動きが軽くなり、筋肉の緊張が緩みます。
毒素が排出され、筋肉への血液供給と栄養量が増加します。

そして、何よりも馬との絆が深まります。

まずは、手で馬の身体を触って、馬の嫌がるところがないか、逆に気持ちよさそうにする場所があるか、確かめてみることから初めてください。

具体的なマッサージ方法もご紹介しています。
こちらの記事をご覧ください ↓↓↓
「馬のためのマッサージ ~マッサージの方法」
https://goron.co/archives/14383

進 由紀

進 由紀

投稿者の記事一覧

(すすむ ゆき)
乗馬インストラクター
全国乗馬倶楽部振興協会認定指導者

2002年より乗馬クラブでインストラクターとして働く

「馬は自分を映す鏡」の様な存在です。
自分の行動に対しての答えを、いつも分かりやすく返してくれます。
だからこそ、いつでも正直に、真剣に、謙虚に、馬と向き合う事が出来ます。
それは時に苦しいけれど、そんな時にもポッと何か閃きをくれたりする。
馬はとても賢くて、優しくて、そしてどんな馬もみな、真面目で頑張り屋です。

出会った馬には、幸せを感じながら人間と仕事をしてもらえるように。
また馬の素晴らしさを一人でも多くの方に知って頂けるように。

馬と共に成長し、人々に貢献する事を目標に、日々奮闘しています。

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