春の花も終わり、植物の緑が濃くなって初夏となりました。
今年は早くも真夏日を記録するなど、夏の酷暑を予想させる様な気候になってきていますね。
飼い主さんもワンコとご自身やご家族の熱中症を心配され、対策に余念がないと思います。
もちろんお留守番やお出かけ、毎日のお散歩の際に対策はされていると思いますが、加えて普段からのケアで熱中症になりにくくすることも大切です。
今回は、毎年恒例の「熱中症対策」お話をさせていただきます。
「ワンコも飼い主さんも一緒熱中症対策してね!」
熱中症って何?
熱中症とは、東洋医学でも西洋医学でも「体内に溜まった熱が上手く放熱されず、体温調節が出来なくなっている」状態を指します。
重症になれば命に関わります。
熱中症のお話の時に毎回お伝えしておりますが、私自身、熱中症になった経験があります。
経験するまではイメージで「段々と体温が上がって気分が悪くなるのかな?」と思っていましたが、全く違いました。
急な眩暈と頭痛、吐き気がおこり、立っていられなくなってしまいました。
幸い目的地に到着していたので、そこで横になって休む事が出来ましたが、軽度でもとても苦しくかったです。
回復するのにも時間がかかりました。
これがワンコだったら…子供やお年寄りだったら?
体力や体調によっては命の危険があると実感しました。
皆さんもワンコのお留守番やお散歩の時にエアコンを使用したり、クールウェアやクールタイ、氷水を用意するなどして対策はされていると思います。
ですが、その時の体調や体質で熱中症になりやすくなっている事があります。
これからお伝えする項目をチェックして頂き、ワンコも飼い主さんも一緒にケアしてあげて下さいね。
《 熱中症になりやすい体質と体調 》
・体が疲れている
︎・持病がある
︎・浮腫んでいる(水分調整がうまくいっていない)
︎・消化器系が疲れている
︎・血が薄い又は滞っている
︎・病中病後
︎・産後
︎・手術後
︎・ヒート中、または前後(飼い主さんも生理中や前後は要注意)
︎・冷え性
・寝不足
・自律神経の不調
などがあります。
そして、今回のケアで注目したいのが「自律神経の不調」です。
「ちゃんと寝れてる?」
自律神経の不調ってどんなもの?
まず、自律神経とは私達の私達の意思とは関係なく働き続け、呼吸や心拍、体温調節などの生命活動を維持する役割をしてくれています。
「交感神経」と「副交感神経」で活動を管理していますが、この二つの神経の切り替えが上手くいかないとバランスが崩れて様々な不調が表れます。
東洋医学でも「気」「血」「水」のバランスが様々な理由で崩れ、気の巡りが悪くなり、本来のバランスが崩れた状態を指します。
今年は春の陽気が急激にパワフルに流れ込んできたため、その影響で体調が不安定になり、なかなか落ち着かないまま今に至っているワンコや飼い主さんも多いです。
バランスが崩れたまま湿度が上がる梅雨、加えて気温も上がる夏に突入すると熱中症リスクだけでなく、夏バテなどの体調不良を招いてしまいます。
是非、今のうちにケアをして、体のバランスを整えてあげて下さいね。
次は、「自律神経ケア」と「マッサージケア」です。